“反齒”の読み方と例文
新字:反歯
読み方割合
そつぱ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
『お誂へは?』と反齒そつぱの女中に問はれて、「天麩羅」と云はうとしたが、先刻の若い男の顏がチラリと頭に閃いたので
病院の窓 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
旦那はタバコのやにの黒く染み込んだ反齒そつぱの口を大きく開いて、さも恩に着せるやうな調子でこんなことを言つた。
兵隊の宿 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
ふりむけてのおもてれば出額でびたい獅子鼻しゝばな反齒そつぱの三五らうといふ仇名あだなおもふべし、いろろんなくくろきに感心かんしんなはつき何處どこまでもおどけてれうほうくぼの愛敬あいけうかくしの福笑ふくわらひにるやうなまゆのつきかた
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)