“そつぱ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
反歯63.6%
反齒36.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
軽い冗談じようだんを云ひながら、亭主から煙草を貰つて、一本つけた。烏が馬鹿にさうざうしく啼いてゐる。南京豆を反歯そつぱで噛みながら、亭主は、ジャンパアのチャックをまさぐりながら
浮雲 (新字旧仮名) / 林芙美子(著)
振むけての面を見れば出額の獅子鼻、反歯そつぱの三五郎といふ仇名おもふべし、色は論なく黒きに感心なは目つき何處までもおどけて兩の頬に笑くぼの愛敬、目かくしの福笑ひに見るやうな眉のつき方も
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
ふりむけてのおもてれば出額でびたい獅子鼻しゝばな反齒そつぱの三五らうといふ仇名あだなおもふべし、いろろんなくくろきに感心かんしんなはつき何處どこまでもおどけてれうほうくぼの愛敬あいけうかくしの福笑ふくわらひにるやうなまゆのつきかた
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
あの聲は旦那であると思ふ間もなく、反齒そつぱの突き出た唇を尖がらして、小皺の多い旦那の顏は、頭の上からかぶさるやうにして、お光の眞上に現はれた。
兵隊の宿 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)