“脱(お)” の例文
兵部尚書(ひょうぶしょうしょ)斉泰の白馬極めて駿(と)し、靖難(せいなん)の役この馬人の目に立つとて墨を塗って遁げたが、馬の汗で墨が脱(お)ちて露顕し捕われたとある通り、白馬は至って人眼を惹く。
「何しろ四日間ずっと天気がよかったんだからなあ。春の方がずっと日に焼けるよ。一つには油断して日に顔を晒(さら)すせいもあるし、徐々と焦げて来るんですぐ脱(お)ちないせいもある」
競漕 (新字新仮名) / 久米正雄(著)
わびしき暗とかげとのへだて脱(お)ちて
独絃哀歌 (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)