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隕
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お
ふりがな文庫
“
隕
(
お
)” の例文
その時、その患難ののち、日は暗く、月は光を
発
(
はな
)
たず。星は空より
隕
(
お
)
ち、天にある万象震い動くであろう。(一三の二四、二五)
イエス伝:マルコ伝による
(新字新仮名)
/
矢内原忠雄
(著)
一の流星あり。その
疾
(
と
)
きこと
撃石火
(
げきせきくわ
)
の如く、葡萄の林のあなたに
隕
(
お
)
ちぬとぞ見えし。けふ我に接吻せし氣輕なる
新婦
(
にひよめ
)
の家も亦彼林のあなたにあり。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
もう、馴れ切ったはずのこの考えが、石のように重く心の上に
隕
(
お
)
ちかかり、ひどい力で胸のあたりを締めつけた。
墓地展望亭
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
地球に
拙劣
(
せつれつ
)
な着陸をして一命を
隕
(
お
)
とすよりはいいけれど、行方も見当がつかないのでは仕方がない。
地球盗難
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
いかなる言葉もてもこれを言い消すことあたわず、大空の星の
隕
(
お
)
ちたるがごとし、二郎はその
理由
(
ことわり
)
のいかんを見ず、ただ光の
失
(
う
)
せぬるを悲しむ。げにこの悲しみや深し。
おとずれ
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
▼ もっと見る
自然に引き付けられたれば
咎
(
とが
)
も恐れず、世を
憚
(
はばか
)
りの
関
(
せき
)
一重
(
ひとえ
)
あなたへ越せば、生涯の
落
(
お
)
ち
付
(
つき
)
はあるべしと念じたるに、引き寄せたる磁石は火打石と化して、吸われし鉄は無限の空裏を
冥府
(
よみ
)
へ
隕
(
お
)
つる。
薤露行
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
「惜しむべし、甲州の巨星は遂に
隕
(
お
)
ちたようです」
新書太閤記:04 第四分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
その時の迫り、星の
隕
(
お
)
ちたのを見たのだ。
日記:09 一九二三年(大正十二年)
(新字新仮名)
/
宮本百合子
(著)
隕
漢検1級
部首:⾩
13画
“隕”を含む語句
隕石
隕星
隕墜
隕石落下