トップ
>
陷
>
お
ふりがな文庫
“
陷
(
お
)” の例文
新字:
陥
拔け荷の取引を濟ませて歸つて來た彈三郎は、一杯機嫌で棧橋へかゝると、
首尾
(
しゆび
)
よく茂野の仕掛けた
罠
(
わな
)
に
陷
(
お
)
ちて、板を踏み外した。
銭形平次捕物控:139 父の遺書
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
手を盡して調べ拔いて、萬に一つの手拔りの無いところまで運んで置いたとは知るまい、——
罠
(
わな
)
に
陷
(
お
)
ちたのはこの平次ではなくて、お前だつた
銭形平次捕物控:100 ガラツ八祝言
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
怪盜鼬小僧は、その晩佐久間町の大川屋忠兵衞の家に押入り、三百兩といふ大金を奪つて、三輪の萬七の張りめぐらした
罠
(
わな
)
に、完全に
陷
(
お
)
ちてしまつたのです。
銭形平次捕物控:214 鼬小僧の正体
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
まだ三十臺の若盛りで、腕つ節も智惠も人並に優れ、少し向う見ずで輕率ではあつたにしても、惡者の
罠
(
わな
)
に
陷
(
お
)
ちて、手籠にされるやうな男ではなかつたのです。
銭形平次捕物控:148 彦徳の面
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
こんな恐ろしい罠に
陷
(
お
)
ち、惡獸のやうに死んでしまつたといふのは、何んといふ淺ましい皮肉でせう。
銭形平次捕物控:197 罠に落ちた女
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
▼ もっと見る
お二人の身體はもつれ合つたまゝ、夜の眞黒な水の中へ、音も立てずに
陷
(
お
)
ち込んでしまひました。
銭形平次捕物控:218 心中崩れ
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
幾度か
醒
(
さ
)
めては、廣間の樣子を覗き、幾度か氣を
喪
(
うしな
)
つては何刻となく深い眠に
陷
(
お
)
ちました。
銭形平次捕物控:001 金色の処女
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
私は、お妙の
阿魔
(
あま
)
に、勝手にされ過ぎました。この上あの女を生かして置いちや、生きながら地獄の底まで
陷
(
お
)
ち込むに違ひないと思ひ、一と思ひに、手馴れた楊弓で射殺しました。
銭形平次捕物控:315 毒矢
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
明日の日は死ぬかも知れないといふ破目に
陷
(
お
)
ち込んで居たんですね
銭形平次捕物控:222 乗合舟
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
たうとう
御朱印
(
ごしゆいん
)
の傳次郎の父親、船頭の傳六といふ惡者の手に
陷
(
お
)
ち、危ふく吉原へ叩き賣られるところでしたが、それよりは妾奉公をさせて、幾度も/\支度金を
稼
(
かせ
)
がせた方が實入りになると知つて
銭形平次捕物控:194 小便組貞女
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「へツ、へツ、到頭
陷
(
お
)
ち込みやがつたか」
銭形平次捕物控:006 復讐鬼の姿
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
萬兵衞は深く暗い
緘默
(
かんもく
)
に
陷
(
お
)
ちます。
銭形平次捕物控:108 がらツ八手柄話
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
陷
部首:⾩
11画
“陷”を含む語句
陷入
陷穽
陷沒
缺陷
陷落
陷込
陷穴