“緘默”のいろいろな読み方と例文
新字:緘黙
読み方割合
かんもく71.4%
シヾマ28.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そして、あたりは、死の緘默かんもく、荒凉たる曠野の寂寞であつた。此處にゐた人々に宛てた幾通かの手紙に、一本の返事も來なかつたのに不思議はない。
わたくしは此最後の丹後、眞志屋の鑑札をびて維新前まで水戸邸の門を潜つた最後の丹後をまのあたり見て、これを緘默かんもくに附するに忍びぬからである。
寿阿弥の手紙 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
だが、山は、忽一時の騷擾から、元の緘默シヾマに戻つてしまつた。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
だが山は、忽一時の騷擾から、元の緘默シヾマに戻つてしまつた。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)