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緘默
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かんもく
ふりがな文庫
“
緘默
(
かんもく
)” の例文
新字:
緘黙
そして、あたりは、死の
緘默
(
かんもく
)
、荒凉たる曠野の寂寞であつた。此處にゐた人々に宛てた幾通かの手紙に、一本の返事も來なかつたのに不思議はない。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
わたくしは此最後の丹後、眞志屋の鑑札を
佩
(
お
)
びて維新前まで水戸邸の門を潜つた最後の丹後をまのあたり見て、これを
緘默
(
かんもく
)
に附するに忍びぬからである。
寿阿弥の手紙
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
緘默
(
かんもく
)
の
裡
(
うち
)
に無量の深祕あるをば、その時にこそ悟り侍りしかといふ。側にありし例の
猶太
(
ユダヤ
)
婦人は、長き紗もて面を覆ひたれば、今までそれと知らざりしに、優しく我に會釋しつ。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
寂
(
じやく
)
とした一座、兎もすれば、
滅入
(
めい
)
るやうな
緘默
(
かんもく
)
が續きさうでなりません。
銭形平次捕物控:100 ガラツ八祝言
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
あの眞夜半の囁聲や
山彦
(
やまびこ
)
が前に消えてしまつたと同じに、靜けさと
緘默
(
かんもく
)
との中に消えてしまふもの、單なる聲や幻とより外にはなか/\考へることが出來なかつたことを
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
▼ もっと見る
萬兵衞は深く暗い
緘默
(
かんもく
)
に
陷
(
お
)
ちます。
銭形平次捕物控:108 がらツ八手柄話
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
マァシュ・グレンの彼方の丘が
微
(
かす
)
かに答へ返した——「何處にゐらつしやるのです?」私は耳を澄した。風が
樅
(
もみ
)
の木の間に
微
(
かす
)
かに音を立てた。あらゆるものは曠野の寂寞と深夜の
緘默
(
かんもく
)
とであつた。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
緘
漢検1級
部首:⽷
15画
默
部首:⿊
16画
“緘默”で始まる語句
緘默行