“えびら”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:エビラ
語句割合
95.8%
胡籙4.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
をとこは、——いえ、太刀たちびてれば、弓矢ゆみやたづさへてりました。ことくろえびらへ、二十あまり征矢そやをさしたのは、唯今ただいまでもはつきりおぼえてります。
藪の中 (旧字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
此処の眺望は一層の闊大を加えて北方は北アルプスのえびら岳迄視界が開ける、南アルプスや槍穂高の方面は漸く霞にめられて、鋭い輪廓もうすれて来た。
美ヶ原 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
孫六は手早く甲胄かっちゅうをつけ、二十四差したる胡籙えびらを負い、重籐しげどうの弓を小脇に抱き、門の上なるやぐらへのぼり、中差なかざしとって打ちつがえ、狭間はざまの板八文字に押しひらき
あさひの鎧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
これを抜きとって腰へ差し、胡籙えびらを外して櫓より投げ
あさひの鎧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)