“靫彦”の読み方と例文
読み方割合
ゆきひこ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
昭和八年四月十九日 大磯一本松、中村吉右衛門きちえもん別邸に行く。安田靫彦ゆきひこの意匠になるといふ庭に昔絵を見るが如き稚松多し。
五百句 (新字旧仮名) / 高浜虚子(著)
靫彦ゆきひこ蓬春ほうしゅん氏はじめ、この人の篆刻はみな愛しているらしいが、御当人は東京府の老人ホームにいて、仙人みたいに飄々ひょうひょうとしている恬淡てんたんな老人である。
随筆 宮本武蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
無理かも知れぬが、試みに画家に例えるならば、栖鳳せいほう大観たいかんのうまさではない。靫彦ゆきひこ古径こけいでもない。芳崖ほうがい雅邦がほうでもない。華山かざん竹田ちくでん木米もくべいでもない。呉春ごしゅんあるいは応挙おうきょか。ノー。
河豚のこと (新字新仮名) / 北大路魯山人(著)