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鶯
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うぐひす
ふりがな文庫
“
鶯
(
うぐひす
)” の例文
考
(
かんが
)
へても
見
(
み
)
たが
可
(
い
)
い。
風流人
(
ふうりうじん
)
だと、
鶯
(
うぐひす
)
を
覗
(
のぞ
)
くにも
行儀
(
ぎやうぎ
)
があらう。それ
鳴
(
な
)
いた、
障子
(
しやうじ
)
を
明
(
あ
)
けたのでは、めじろが
熟
(
じつ
)
として
居
(
ゐ
)
よう
筈
(
はず
)
がない。
湯どうふ
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
その騷ぎも知らぬ顏に、平次は
鶯
(
うぐひす
)
の籠を見たり、
摺
(
す
)
り
餌
(
ゑ
)
の鉢を鑑定したり、最後に嫁のお弓をつかまへて、
暢氣
(
のんき
)
らしい話をして居りました。
銭形平次捕物控:144 茶碗割り
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
メルルと云つて日本の
杜鵑
(
ほとゝぎす
)
と
鶯
(
うぐひす
)
の間の様な声をする小鳥が
夜明
(
よあけ
)
には来て
啼
(
な
)
くが、五時になると
最早
(
もう
)
雀の
啼
(
な
)
き声と代つて
仕舞
(
しま
)
ふ。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
唄でも
謡
(
うた
)
ふ時は
鶯
(
うぐひす
)
のやうに
滑
(
なめら
)
かだが
談話
(
はなし
)
をすると
曳臼
(
ひきうす
)
のやうな平べつたい声をするのは、咽喉を病んでゐる証拠ださうだ。
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
寝てをつても
鶯
(
うぐひす
)
や、ほととぎすのいい声を聞くことが出来る。
托鉢
(
たくはつ
)
にゆけば、みんなが米をめぐんでくれる。子供達は喜んでわしと遊んでくれる。
良寛物語 手毬と鉢の子
(新字旧仮名)
/
新美南吉
(著)
▼ もっと見る
若
(
わか
)
い
方
(
はう
)
が、
今朝
(
けさ
)
始
(
はじ
)
めて
鶯
(
うぐひす
)
の
鳴聲
(
なきごゑ
)
を
聞
(
き
)
いたと
話
(
はな
)
すと、
坊
(
ばう
)
さんの
方
(
はう
)
が、
私
(
わたし
)
は二三
日前
(
にちまへ
)
にも一
度
(
ど
)
聞
(
き
)
いた
事
(
こと
)
があると
答
(
こた
)
へてゐた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
宮は
牀几
(
しようぎ
)
に
倚
(
よ
)
りて、
半
(
なかば
)
は聴き、半は思ひつつ、
膝
(
ひざ
)
に散来る
葩
(
はなびら
)
を拾ひては、おのれの唇に代へて
連
(
しきり
)
に
咬砕
(
かみくだ
)
きぬ。
鶯
(
うぐひす
)
の声の絶間を流の音は
咽
(
むせ
)
びて止まず。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
押
(
を
)
せば
開
(
ひ
)
らく
片折戸
(
かたをりど
)
に
香月
(
かうづき
)
そのと
女名
(
をんなヽ
)
まへの
表札
(
ひようさつ
)
かけて
折々
(
をり/\
)
もるヽ
琴
(
こと
)
のしのび
音
(
ね
)
、
軒端
(
のきば
)
の
梅
(
うめ
)
に
鶯
(
うぐひす
)
はづかしき
美音
(
びおん
)
をば
春
(
はる
)
の
月夜
(
つきよ
)
のおぼろげに
聞
(
き
)
くばかり
経つくゑ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
「まあ
何
(
なん
)
にも
出來
(
でき
)
ないの。ほんとにあんたは
鶯
(
うぐひす
)
のやうな
聲
(
こゑ
)
もないし、
孔雀
(
くじやく
)
のやうな
美
(
うつく
)
しい
翼
(
はね
)
ももたないんだね」
ちるちる・みちる
(旧字旧仮名)
/
山村暮鳥
(著)
「あら、旦那、何ですねエ」と、お熊は手を
揚
(
あ
)
げて、
叩
(
たゝ
)
くまねしつ「
是
(
こ
)
れでも
鶯
(
うぐひす
)
鳴かせた春もあつたんですよ」
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
鶯
(
うぐひす
)
を飼ひて其声を楽しむ者は、他の鶯の
婉転
(
ゑんてん
)
の声を発する者をして側らに居らしむ、其声の相似るを以て也。
詩人論
(新字旧仮名)
/
山路愛山
(著)
あしひきの
山谷
(
やまだに
)
越えて
野
(
ぬ
)
づかさに
今
(
いま
)
は
鳴
(
な
)
くらむ
鶯
(
うぐひす
)
のこゑ 〔巻十七・三九一五〕 山部赤人
万葉秀歌
(新字新仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
まことに
此時
(
このとき
)
、
日
(
ひ
)
も
麗
(
うら
)
らかに
風
(
かぜ
)
和
(
やは
)
らかく
梅
(
うめ
)
の花、
軒
(
のき
)
に
匂
(
かんば
)
しく
鶯
(
うぐひす
)
の声いと楽しげなるに、
室
(
しつ
)
を
隔
(
へだ
)
てゝ
掻
(
か
)
きならす
爪音
(
つまおと
)
、いにしへの物語ぶみ、そのまゝの
趣
(
おもむき
)
ありて身も心も
清
(
きよ
)
く
覚
(
おぼ
)
えたり、
此
(
こ
)
の帰るさ
隅田の春
(新字旧仮名)
/
饗庭篁村
(著)
鶯
(
うぐひす
)
や
四十雀
(
しじふから
)
も、白い日光をさ青に煙らせてゐる木の若芽も、ただそれだけでは、もうろうとした心象に過ぎない。俺には惨劇が必要なんだ。その平衡があつて、はじめて俺の心象は明確になつて来る。
桜の樹の下には
(新字旧仮名)
/
梶井基次郎
(著)
客
(
まらうど
)
も
主
(
あるじ
)
もともに
酔
(
ゑひ
)
ごこちなるとき、
真女子
(
まなご
)
杯
(
さかづき
)
をあげて、豊雄にむかひ、
八八
花精妙
(
はなぐはし
)
桜が枝の水に
八九
うつろひなす
面
(
おもて
)
に、春吹く風を
九〇
あやなし、
梢
(
こずゑ
)
九一
たちぐく
鶯
(
うぐひす
)
の
九二
艶
(
にほひ
)
ある声していひ出づるは
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
心ありて風の
匂
(
にほ
)
はす園の梅にまづ
鶯
(
うぐひす
)
の
訪
(
と
)
はずやあるべき
源氏物語:45 紅梅
(新字新仮名)
/
紫式部
(著)
青の
鶯
(
うぐひす
)
が
落日
(
いりひ
)
の
檣
(
ますと
)
の森で鳴くやうに……
北原白秋氏の肖像
(新字旧仮名)
/
木下杢太郎
(著)
外光
(
ぐわいくわう
)
のそのなごり、鳴ける
鶯
(
うぐひす
)
邪宗門
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
鶯
(
うぐひす
)
や柳のうしろ
藪
(
やぶ
)
の前 芭蕉
俳人蕪村
(新字新仮名)
/
正岡子規
(著)
あれ、もう、愛らしい
鶯
(
うぐひす
)
が
晶子詩篇全集
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
ふと
鶯
(
うぐひす
)
の声を聴いて
日本の女
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
たれかおもはむ
鶯
(
うぐひす
)
の
若菜集
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
鶯
(
うぐひす
)
さんの帽子は
未刊童謡
(新字旧仮名)
/
野口雨情
(著)
宮は
俯
(
うつむ
)
きて唇を咬みぬ。母は聞かざる
為
(
まね
)
して、折しも
啼
(
な
)
ける
鶯
(
うぐひす
)
の
木
(
こ
)
の
間
(
ま
)
を
窺
(
うかが
)
へり。貫一はこの
体
(
てい
)
を見て更に
嗤笑
(
あざわら
)
ひつ。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
宗助
(
そうすけ
)
は
家
(
うち
)
へ
歸
(
かへ
)
つて
御米
(
およね
)
に
此
(
この
)
鶯
(
うぐひす
)
の
問答
(
もんだふ
)
を
繰
(
く
)
り
返
(
かへ
)
して
聞
(
き
)
かせた。
御米
(
およね
)
は
障子
(
しやうじ
)
の
硝子
(
がらす
)
に
映
(
うつ
)
る
麗
(
うらゝ
)
かな
日影
(
ひかげ
)
をすかして
見
(
み
)
て
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
「
三
(
みツ
)
つ」と
鶯
(
うぐひす
)
のやうな
声
(
こゑ
)
、
袖
(
そで
)
のあたりが
揺
(
ゆ
)
れたと
思
(
おも
)
へば、
蝶
(
てふ
)
が
一
(
ひと
)
ツひら/\と
来
(
き
)
て、
磐
(
ばん
)
の
上
(
うへ
)
をすつと
行
(
ゆ
)
く……
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
江戸開府以來の捕物の名人と言はれた錢形の平次は、春の陽が一杯に這ひ寄る貧しい六疊に寢そべつたまゝ、紛煙草をせゝつて
遠音
(
とほね
)
の
鶯
(
うぐひす
)
に耳をすまして居りました。
銭形平次捕物控:163 閉された庭
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
物靜
(
ものしづ
)
かにつヽましく
諸藝
(
しよげい
)
名譽
(
めいよ
)
のあるが
中
(
なか
)
に、
琴
(
こと
)
のほまれは
久方
(
ひさかた
)
の
空
(
そら
)
にも
響
(
ひヾ
)
きて、
月
(
つき
)
の
前
(
まへ
)
に
柱
(
ちゆう
)
を
直
(
なほ
)
す
時
(
とき
)
雲
(
くも
)
はれて
影
(
かげ
)
そでに
落
(
お
)
ち、
花
(
はな
)
に
向
(
むか
)
つて
玉音
(
ぎよくおん
)
を
弄
(
もてあそ
)
べば
鶯
(
うぐひす
)
ねを
止
(
とヾ
)
めて
節
(
ふし
)
をや
學
(
まな
)
びけん
暁月夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
東洋の様な
鶯
(
うぐひす
)
は
啼
(
な
)
かないが、メルルと云ふ鳩の形をした
鶯
(
うぐひす
)
の一種が
好
(
い
)
い
節
(
ふし
)
廻しで
啼
(
な
)
く。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
もう庭先に来て鳴いてゐる
鶯
(
うぐひす
)
の声も聞えなきや、窓から迷ひこんで来て、裏口からぬけ出てゆく
蝶々
(
てふてふ
)
も見えない。ただ、詩のまづいところを、よくしようとばかり骨折るのであつた。
良寛物語 手毬と鉢の子
(新字旧仮名)
/
新美南吉
(著)
春霞
(
はるがすみ
)
ながるるなべに
青柳
(
あをやぎ
)
の
枝
(
えだ
)
くひもちて
鶯
(
うぐひす
)
鳴
(
な
)
くも 〔巻十・一八二一〕 作者不詳
万葉秀歌
(新字新仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
鶯
(
うぐひす
)
のさへづる春は昔にてむつれし花のかげぞ変はれる
源氏物語:21 乙女
(新字新仮名)
/
紫式部
(著)
山猫
(
やまねこ
)
のものさやぎ、なげく
鶯
(
うぐひす
)
邪宗門
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
それも
初音
(
はつね
)
か
鶯
(
うぐひす
)
の
若菜集
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
水仙
(
すゐせん
)
薫
(
かを
)
る
浮世小路
(
うきよこうぢ
)
に、やけ
酒
(
ざけ
)
の
寸法
(
すんぱふ
)
は、
鮟鱇
(
あんかう
)
の
肝
(
きも
)
を
解
(
と
)
き、
懷手
(
ふところで
)
の
方寸
(
はうすん
)
は、
輪柳
(
わやなぎ
)
の
絲
(
いと
)
を
結
(
むす
)
ぶ。
結
(
むす
)
ぶも
解
(
と
)
くも
女帶
(
をんなおび
)
や、いつも
鶯
(
うぐひす
)
の
初音
(
はつね
)
に
通
(
かよ
)
ひて、
春待月
(
はるまちつき
)
こそ
面白
(
おもしろ
)
けれ。
五月より
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
お靜は手早く
剃刀
(
かみそり
)
を片付けて、あとの始末をすると、
襷
(
たすき
)
を
外
(
はづ
)
して話し始めました。何處かの飼ひ
鶯
(
うぐひす
)
が
啼
(
な
)
いて、明神樣の森が紫に
霞
(
かす
)
む、うつら/\とした結構な
日和
(
ひより
)
です。
銭形平次捕物控:331 花嫁の幻想
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
後に負へる松杉の緑は
麗
(
うららか
)
に
霽
(
は
)
れたる空を
攅
(
さ
)
してその
頂
(
いただき
)
に
方
(
あた
)
りて
懶
(
ものう
)
げに
懸
(
かか
)
れる雲は
眠
(
ねむ
)
るに似たり。
習
(
そよ
)
との風もあらぬに花は
頻
(
しきり
)
に散りぬ。散る時に
軽
(
かろ
)
く舞ふを
鶯
(
うぐひす
)
は争ひて歌へり。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
良寛さんがつきそこなつて顔をあげたとき、どこかで
鶯
(
うぐひす
)
の鳴き声がした。
良寛物語 手毬と鉢の子
(新字旧仮名)
/
新美南吉
(著)
いかなれば花に
木
(
こ
)
伝ふ
鶯
(
うぐひす
)
の桜を分きてねぐらとはせぬ
源氏物語:34 若菜(上)
(新字新仮名)
/
紫式部
(著)
総鳴
(
そうなき
)
に鳴く
鶯
(
うぐひす
)
の
若菜集
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
鶯
(
うぐひす
)
眠
(
ねむ
)
る
花楮
(
はなかうぞ
)
古調月明集:01 月明二章
(旧字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
棚
(
たな
)
して
架
(
かく
)
るとにもあらず、
夕顏
(
ゆふがほ
)
のつる
西家
(
せいか
)
の
廂
(
ひさし
)
を
這
(
は
)
ひ、
烏瓜
(
からすうり
)
の
花
(
はな
)
ほの/″\と
東家
(
とうか
)
の
垣
(
かき
)
に
霧
(
きり
)
を
吐
(
は
)
きぬ。
強
(
し
)
ひて
我
(
われ
)
句
(
く
)
を
求
(
もと
)
むるにはあらず、
藪
(
やぶ
)
には
鶯
(
うぐひす
)
の
音
(
ね
)
を
入
(
い
)
るゝ
時
(
とき
)
ぞ。
森の紫陽花
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
「さう言つたものかな、——ところで、
鶯
(
うぐひす
)
を飼つてゐるやうだが、あれは誰の好みかな」
銭形平次捕物控:144 茶碗割り
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
庭の梅の木に
鶯
(
うぐひす
)
が来て鳴くやうになりました。山々にはうすくもやがかかつて、うひうひしくよみがへつて見えました。そんな或る日、鳥右さんはめづらしくおむすびをつくつて腰にぶらさげました。
鳥右ヱ門諸国をめぐる
(新字旧仮名)
/
新美南吉
(著)
銀次の
鶯
(
うぐひす
)
の
摺
(
す
)
り
餌
(
ゑ
)
を作る乳鉢でとりかぶとの根を摺り
碎
(
くだ
)
いた。その乳鉢を別にしてあるのを知らずに、お辰が餌を拵へて鶯を殺した。——まさか銀次が乳鉢を間違へる筈はない。
銭形平次捕物控:144 茶碗割り
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
と
坊主
(
ばうず
)
が、
互
(
たがひ
)
に
一声
(
ひとこゑ
)
。
鶯
(
うぐひす
)
と
梟
(
ふくろふ
)
と、
同時
(
どうじ
)
に
声
(
こゑ
)
を
懸合
(
かけあ
)
はせた。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
梅の花ぢやよ、——
巣鴨
(
すがも
)
のさる御屋敷の庭に、大層見事な梅の古木がある。この二三日は丁度盛りで、時には
鶯
(
うぐひす
)
も來るさうぢや。場所が場所だから、
俗
(
ぞく
)
も
風雅
(
ふうが
)
も一向寄り付かない。
銭形平次捕物控:027 幻の民五郎
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
平次は
漸
(
ようや
)
くとぐろをほぐしました。
鶯
(
うぐひす
)
の聲がまた一と
囀
(
さへ
)
づり、
日向
(
ひなた
)
はほか/\と暖まつて、貧乏臭い長屋住ひですが、お靜は自分の幸福を、胸一杯に抱きしめたい氣になるのです。
銭形平次捕物控:331 花嫁の幻想
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
湯のやうな
南陽
(
みなみ
)
にひたりながら、どこかの飼ひ
鶯
(
うぐひす
)
らしい
囀
(
さえず
)
りを聽いてゐたのです。
銭形平次捕物控:106 懐ろ鏡
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
建
(
た
)
て混んだ家並で空はひどく狹められて居りますが、一方から明神樣の森が覗いて、何處からか
飼
(
か
)
ひ
鶯
(
うぐひす
)
の聲も聞えてくると言つた長閑さ、八五郎の哲學を空耳に聽いて、うつら/\とやるには
銭形平次捕物控:246 万両分限
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
“鶯(ウグイス)”の解説
ウグイス(鶯、鴬、学名: Horornis diphone)は、スズメ目ウグイス科ウグイス属に分類される鳥類である。
「ホーホケキョ」と大きな声でさえずる。日本三鳴鳥の1つ。山梨県と福岡県の県鳥であり、日本の多数の市町村などの自治体指定の鳥である。
(出典:Wikipedia)
鶯
漢検準1級
部首:⿃
21画
“鶯”を含む語句
老鶯
春鶯囀
鶯張
夜鶯
藪鶯
鶯谷
鶯茶
山鶯
鶯声
鶯籠
鶯語
其月堂鶯谷
鶯色
鶯横町
鶯渓
鶯春亭
清鶯
晩鶯
鶯餅
小夜鶯
...