“攅”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あつ77.8%
あつま11.1%
11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
現に今日も、この卓子テエブルの上には、とうの籠へ入れた桜草さくらそうの鉢が、何本も細い茎をいた先へ、簇々ぞくぞくとうす赤い花をあつめている。……
路上 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
大雪山は北海道の中央に磅礴ほうはくして、七、八里四方の地盤を占め頂上の偉大なること、天下に比なく、群峰あつまって天を刺し、旭川の市街を圧す。
層雲峡より大雪山へ (新字新仮名) / 大町桂月(著)
後に負へる松杉の緑はうららかれたる空をしてそのいただきあたりてものうげにかかれる雲はねむるに似たり。そよとの風もあらぬに花はしきりに散りぬ。散る時にかろく舞ふをうぐひすは争ひて歌へり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)