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八
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やつ
ふりがな文庫
“
八
(
やつ
)” の例文
つけ走るとき鳴り響きて人を
避
(
よ
)
けさするやうにして有り四挺の車に
八
(
やつ
)
の金輪リン/\カチヤ/\
硝子屋
(
びいどろや
)
が夕立に急ぐやうなり鹽灘の
宿
(
しゆく
)
を
木曽道中記
(旧字旧仮名)
/
饗庭篁村
(著)
もう冬と言ってもよいくらいですから欅の紅葉は、ほとんど
八
(
やつ
)
ヶ
岳颪
(
たけおろし
)
で吹き払われていました。木の下には黒くなった落葉が
堆
(
うずたか
)
く落ちていました。
大菩薩峠:12 伯耆の安綱の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
更に進みて仙童に言はせたる予言の
中
(
うち
)
に、「今この
八
(
やつ
)
の子を
遺
(
のこ
)
せり。八は
則
(
すなはち
)
八房の八を
象
(
かたど
)
り。又法華経の
巻
(
まき
)
の
数
(
かず
)
なり。」
処女の純潔を論ず:(富山洞伏姫の一例の観察)
(新字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
日晒しの茎を
八
(
やつ
)
針に裂き、其を又幾針にも裂く。郎女の物言はぬまなざしが、ぢつと若人たちの手もとをまもつて居る。
死者の書:――初稿版――
(新字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
「しかし
八
(
やつ
)
ッで宅へ帰ったにしたところで復籍するまでは多少往来もしていたんだから仕方がないさ。全く縁が切れたという訳でもないんだからね」
道草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
十人ぐらいでやる時は一番
愉快
(
ゆかい
)
だよ。甲州ではじめた時なんかね。はじめ僕が
八
(
やつ
)
ヶ
岳
(
たけ
)
の
麓
(
ふもと
)
の野原でやすんでたろう。
風野又三郎
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
今
(
いま
)
かりにその
木
(
き
)
の
根元
(
ねもと
)
から
切
(
き
)
つた
切
(
き
)
り
口
(
ぐち
)
に
疊
(
たゝみ
)
を
敷
(
し
)
いてみるとしますと
六十九疊
(
ろくじゆうくじよう
)
も
敷
(
し
)
けますから、けっきよく、
八疊
(
はちじよう
)
の
座敷
(
ざしき
)
が
八
(
やつ
)
つと、
五疊
(
ごじよう
)
の
部屋
(
へや
)
が
一
(
ひと
)
つとれる
勘定
(
かんじよう
)
になります。
森林と樹木と動物
(旧字旧仮名)
/
本多静六
(著)
歴史好きな人なれば、川中島の古戦場でこの国を
偲
(
しの
)
ぶでしょう。近頃の若い人たちには
飛騨
(
ひだ
)
山脈、
木曾
(
きそ
)
山脈、赤石山脈、
八
(
やつ
)
ヶ
岳
(
たけ
)
山脈などの名で親しまれているかも知れません。
手仕事の日本
(新字新仮名)
/
柳宗悦
(著)
八人坊主
(
はちにんばうず
)
といふのは
其
(
その
)
繩
(
なは
)
を
捲
(
ま
)
いたいはゞ
小
(
ちひ
)
さな
錘
(
おもり
)
である、
八
(
やつ
)
つあるので
八人坊主
(
はちにんばうず
)
といつて
居
(
ゐ
)
る。
小作米
(
こさくまい
)
を
入
(
い
)
れる
藁俵
(
わらだはら
)
を四五
俵分
(
へうぶん
)
作
(
つく
)
らねば
成
(
な
)
らぬことが
稼
(
かせ
)
ぎに
出
(
で
)
る
時
(
とき
)
から
彼
(
かれ
)
には
心掛
(
こころがか
)
りであつた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
明方より前に
八
(
やつ
)
の鐘ならば夢を惜しまじ、知らせよなど勝手の者に仰せつけるに、勤めながら誠を語る夜は明けやすく、長蝋燭の立つ事はやく、鐘の
撞
(
つ
)
き出し気の毒、太夫余の事に紛らわせども
十二支考:08 鶏に関する伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
三の
散佚
(
さんいつ
)
はあろうが、言うまでもなく、堂の
内壁
(
ないへき
)
にめぐらした
八
(
やつ
)
の棚に満ちて、二代
基衡
(
もとひら
)
のこの
一切経
(
いっさいきょう
)
、一代
清衡
(
きよひら
)
の
金銀泥一行
(
きんぎんでいいちぎょう
)
まぜ
書
(
がき
)
の一切経、
並
(
ならび
)
に
判官贔屓
(
ほうがんびいき
)
の第一人者、三代
秀衡
(
ひでひら
)
老雄の奉納した
七宝の柱
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
中
(
なか
)
には
一方
(
いつぽう
)
の
腕
(
うで
)
に
七
(
なゝ
)
つ
八
(
やつ
)
つも
貝輪
(
かひわ
)
をはめてゐるのもありました。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
ふく風はすでにつめたし
八
(
やつ
)
ヶ
嶽
(
たけ
)
のとほき
裾野
(
すその
)
に汽車かかりけり
つゆじも
(新字旧仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
雨なりしきのふをあれの
八
(
やつ
)
ヶ嶽雪つもりけらし今朝白う見ゆ
海阪
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
「やあ、
八
(
やつ
)
が
岳
(
たけ
)
だ。やつがたけだ。」
八十八夜
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
こぎ
出
(
いだ
)
す船にたはらを
八
(
やつ
)
つみて
江戸芸術論
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
十
(
とお
)
になる
恒子
(
つねこ
)
のは尋常であった。
八
(
やつ
)
になるえい子のは全く片仮名だけで書いてあった。
思い出す事など
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
曰く「こは不思議や。と取なほして。とさまかうさま見給ふに。数とりの珠に顕れたる。如是畜生発菩提心の。
八
(
やつ
)
の文字は跡もなく。いつの程にか仁義礼智忠信孝悌となりかはりて。いと
鮮
(
あざやか
)
に読まれたり。」
処女の純潔を論ず:(富山洞伏姫の一例の観察)
(新字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
と
七
(
なな
)
ツ
八
(
やつ
)
ツ
入乱
(
いりみだ
)
れてけたゝましい
跫音
(
あしおと
)
が
駈
(
か
)
けめぐる。
二世の契
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
八
(
やつ
)
つ
追
(
お
)
ひ
出
(
だ
)
そ。
とんぼの眼玉
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
前
(
まへ
)
の
御婆
(
おばあ
)
さんが
八
(
やつ
)
つ
位
(
ぐらゐ
)
になる
孫娘
(
まごむすめ
)
の
耳
(
みゝ
)
の
所
(
ところ
)
へ
口
(
くち
)
を
付
(
つ
)
けて
何
(
なに
)
か
云
(
い
)
つてゐるのを、
傍
(
そば
)
に
見
(
み
)
てゐた三十
恰好
(
がつかう
)
の
商家
(
しやうか
)
の
御神
(
おかみ
)
さんらしいのが、
可愛
(
かあい
)
らしがつて、
年
(
とし
)
を
聞
(
き
)
いたり
名
(
な
)
を
尋
(
たづ
)
ねたりする
所
(
ところ
)
を
眺
(
なが
)
めてゐると
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
“八”の意味
《数詞》
八(はち)
二の三乗、即ちやっつを表す数。七の次で九の一つ前。8。
(出典:Wiktionary)
八
常用漢字
小1
部首:⼋
2画
“八”を含む語句
七八
八歳
八月
七顛八倒
八卦
尺八
七八歳
八幡
八百万
四方八方
八方
八尾
八間
八頭
忘八
八百屋
八重
黄八丈
十八番
八朔
...