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二時
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やつ
ふりがな文庫
“
二時
(
やつ
)” の例文
二時
(
やつ
)
時分になって九兵衛が帳場で茶を飲んでいると、蠅の影がまた見えた。蠅は帳場格子の上から机の上におりた。
蠅供養
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
二時
(
やつ
)
さがりに
松葉
(
まつば
)
こぼれて、
夢
(
ゆめ
)
覺
(
さ
)
めて
蜻蛉
(
とんぼ
)
の
羽
(
はね
)
の
輝
(
かゞや
)
く
時
(
とき
)
、
心太
(
ところてん
)
賣
(
う
)
る
翁
(
おきな
)
の
聲
(
こゑ
)
は、
市
(
いち
)
に
名劍
(
めいけん
)
を
鬻
(
ひさ
)
ぐに
似
(
に
)
て、
打水
(
うちみづ
)
に
胡蝶
(
てふ/\
)
驚
(
おどろ
)
く。
行水
(
ぎやうずゐ
)
の
花
(
はな
)
の
夕顏
(
ゆふがほ
)
、
納涼臺
(
すゞみだい
)
、
縁臺
(
えんだい
)
の
月見草
(
つきみさう
)
。
五月より
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
二時
(
やつ
)
過ぎの
陽
(
ひ
)
が
門口
(
かどぐち
)
に一本ある柿の木を染めていた。一人の老人が
庭前
(
にわさき
)
の
蓆
(
むしろ
)
の上で縄を
綯
(
な
)
うていた。
怪人の眼
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
それは延宝七年の春の
二時
(
やつ
)
すぎであった。前は一望さえぎる物もない
藍碧
(
らんぺき
)
の海で、其の海の
彼方
(
かなた
)
から寄せて来る波は、
鞺
(
ど
)
どんと大きな音をして堰堤に衝突とともに、雪のような飛沫をあげていた。
海神に祈る
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
“二時”の意味
《名詞》
午前と午後零時から二時間後の時刻。
クロックポジションで、正面に対して右60°の方向。
朝夕の時。
(出典:Wiktionary)
二
常用漢字
小1
部首:⼆
2画
時
常用漢字
小2
部首:⽇
10画
“二時”で始まる語句
二時間
二時半
二時三時
二時半前
二時間後