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丑刻
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やつ
ふりがな文庫
“
丑刻
(
やつ
)” の例文
思ひ
遣
(
や
)
り又も泪に
昏
(
くれ
)
し
機
(
をり
)
丑刻
(
やつ
)
の
鐘
(
かね
)
鐵棒
(
かなぼう
)
の音と諸共に松本理左衞門は
下役
(
したやく
)
二人下男五六人召連
自分
(
じぶん
)
獄屋
(
ごくや
)
に來り
鍵番
(
かぎばん
)
に戸口を明けさせ九助を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
「そのお玉どのは、——何を隱さう、あの時刻——丁度
子刻
(
こゝのつ
)
から
丑刻
(
やつ
)
前まで、ツイ裏の私の浪宅に來て居たとしたら、どんなものでせう」
銭形平次捕物控:255 月待ち
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
林「えゝ、どうもそれは
子刻
(
こゝのつ
)
になりますか
丑刻
(
やつ
)
になりますか、様子が分らねえと斯ういう訳で、へえ」
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
忽ち八五郎も叩き起されて、總勢五六人、夜討ほどの勢ひで隣りに行つたのは、やがて、
丑刻
(
やつ
)
(二時)近からうと思ふ頃でした。
銭形平次捕物控:308 秋祭りの夜
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
聞ながら行に
行共々々
(
ゆけども/\
)
果しなく
誠
(
まこと
)
に始て江戸へ來る事なれば何と云處なるか
町
(
まち
)
の名も知れざれども
其夜
(
そのよ
)
丑刻
(
やつ
)
時分
(
じぶん
)
に或町内の路次を
開
(
ひら
)
き二人ながら内に入るを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
▼ もっと見る
是から人の
引込
(
ひっこ
)
むまでと有助は身を
潜
(
かゞ
)
めて居りますと、上野の
丑刻
(
やつ
)
の鐘がボーン/\と聞える、そっと
脱出
(
ぬけだ
)
して
四辺
(
あたり
)
を見廻すと、
仲間衆
(
ちゅうげんしゅう
)
の歩いている様子も無いから
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
神山守は
呻吟
(
しんぎん
)
するのです。若い娘が、若い男の獨り住居の家へ、眞夜中の
子刻
(
こゝのつ
)
から
丑刻
(
やつ
)
近くまで居たといふことは、一體何を意味するでせう。
銭形平次捕物控:255 月待ち
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
案事
(
あんじ
)
けれどもお菊が
情
(
なさけ
)
に
惹
(
ひか
)
されて毎夜々々通ひはなすものゝ何時も
泊
(
とま
)
る事なく
夜更
(
よふけ
)
て歸りけるが今夜も
最早
(
もはや
)
丑刻
(
やつ
)
過
(
すぎ
)
頃馬喰町へぞ歸りける然るに
先刻
(
さき
)
より樣子を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
廻「
丑刻
(
やつ
)
でございます」
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
かれこれ
丑刻
(
やつ
)
半(三時)、どうかしたら、
寅刻
(
ななつ
)
(四時)——近かったかも判りません。表の戸をそっと叩く者があります。
銭形平次捕物控:036 八人芸の女
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
丑刻
(
やつ
)
少し過ぎ、いつぞや中江川平太夫が心配したやうに、兇賊が例の天窓から、二度目の襲撃をして娘のお琴を縛り上げ、部屋々々をあさつて
銭形平次捕物控:077 八五郎の恋
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
二十七八の美い年増、
丑刻
(
やつ
)
過ぎといふのに、帶まで締めて、
鬢
(
びん
)
のほつれも見せないのは、さすがに良いたしなみです。
銭形平次捕物控:042 庚申横町
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
二十七八の
美
(
い
)
い年増、
丑刻
(
やつ
)
過ぎというのに、帯まで締めて、
鬢
(
びん
)
のほつれも見せないのは、さすがに良いたしなみです。
銭形平次捕物控:042 庚申横町
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
お絹は昨夜
丑刻
(
やつ
)
(二時)頃から
暁方
(
あけがた
)
までの間に家を抜け出しましたが、外から誘われたのなら、誰か気が付かずにいるはずはありませんから、多分
銭形平次捕物控:025 兵糧丸秘聞
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
夜中過ぎ——
丑刻
(
やつ
)
半(三時)少し前かな。宵に気分が悪いと言って騒いだ娘のことが気になるから、部屋を覗いてみると、床が空っぽで本人はいない。
銭形平次捕物控:146 秤座政談
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
その夜の
丑刻
(
やつ
)
半(午前三時)頃、三方からあがった火の手は、瞬く
隙
(
ひま
)
に平次の長屋を焼き落し、近所の二三軒を半焼けにして、
漸
(
ようや
)
く納まったのでした。
銭形平次捕物控:083 鉄砲汁
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
癖だね。毎晩きまつて、夜半過ぎに——
子刻
(
こゝのつ
)
から
丑刻
(
やつ
)
の間に、暑くとも寒くとも、必ず小用に起きましたよ。——それに恐ろしい
疳性
(
かんしやう
)
で、雨戸を開けて、手を
銭形平次捕物控:252 敵持ち
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「
子刻
(
こゝのつ
)
が鳴つてから寢付きましたから、
丑刻
(
やつ
)
近かつたかも知れません。變な音がして眼が覺めると有明の行燈の前に、眞つ黒な男が立つて居るぢやありませんか」
銭形平次捕物控:077 八五郎の恋
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
金蔵がたった一人で、私の書いた文句の場所を測り出し、私に構わず掘り出しました。——
子刻
(
ここのつ
)
(十二時)から始めて
丑刻
(
やつ
)
半(三時)頃までに三尺も掘ったでしょう。
銭形平次捕物控:102 金蔵の行方
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
「醫者が來て、殺されたのは
丑刻
(
やつ
)
(二時)に丑刻半(三時)よりは遲くあるまいといふことです」
銭形平次捕物控:166 花見の果て
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
もう
丑刻
(
やつ
)
(二時)近いでしょう。傾く月が、障子のない窓を漏れて寒々と尼の
項
(
うなじ
)
を照します。
銭形平次捕物控:069 金の鯉
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
丑刻
(
やつ
)
(二時)が鳴り、
寅刻
(
ななつ
)
(四時)が鳴ると、治助はさすがに疲れた様子ですが、外から呼んだ青髯の相棒は、労働には馴れている様子で、ほとんど疲れを知らぬ人間のように
銭形平次捕物控:049 招く骸骨
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
私は心を鬼にしました。——娘を寢かして、そつと拔け出し、彌惣と約束して
丑刻
(
やつ
)
(二時)丁度に藏の前で落合つて、あんなことになつてしまつたので御座います。錢形の親分さん
銭形平次捕物控:127 彌惣の死
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
私は心を鬼にしました。——娘を寝かして、そっと抜け出し、弥惣と約束して
丑刻
(
やつ
)
(二時)丁度に蔵の前で落合って、あんなことになってしまったのでございます。銭形の親分さん
銭形平次捕物控:127 弥惣の死
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
毒酒の
計略
(
けいりやく
)
は見事に見破りましたが、それだけで油斷をしてゐると、その夜の
丑刻
(
やつ
)
半頃、三方からあがつた火の手は、
瞬
(
またゝ
)
く間に平次の長屋を燒き落し、近所の二三軒を半燒にして
銭形平次捕物控:083 鉄砲汁
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「
子刻
(
ここのつ
)
(十二時)が鳴ってから寝付きましたから、
丑刻
(
やつ
)
(二時)近かったかも知れません。変な音がして眼が覚めると
有明
(
ありあけ
)
の
行灯
(
あんどん
)
の前に、真っ黒な男が立っているじゃありませんか」
銭形平次捕物控:077 八五郎の恋
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
宵のうちは旦那様、
亥刻
(
よつ
)
(午後十時)から
丑刻
(
やつ
)
(午前二時)までは和助、その後は
暁方
(
あけがた
)
まで私が見張ることになっておりましたが、宵から
腹痛
(
はらいた
)
を起して、何としても我慢がなりません。
銭形平次捕物控:041 三千両異変
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
芝口の質屋、——伊賀屋に行ったのは、もう
子刻半
(
ここのつはん
)
過ぎ
丑刻
(
やつ
)
近い時分でした。
銭形平次捕物控:200 死骸の花嫁
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
芝口の質屋、——伊賀屋に行つたのは、もう
子刻半
(
こゝのつはん
)
過ぎ
丑刻
(
やつ
)
近い時分でした。
銭形平次捕物控:200 死骸の花嫁
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「番頭さんが泊ることにしたのは
亥刻
(
よつ
)
(十時)少し過ぎて、それから夜中まで降りましたが、私が
丑刻
(
やつ
)
(二時)前に小用に起きた時は、便所の窓から見ても、もう小止みになっていましたよ」
銭形平次捕物控:061 雪の足跡
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
が、もうかれこれ
丑刻
(
やつ
)
(二時)、容易のことでは起きそうもありません。
銭形平次捕物控:042 庚申横町
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
その晩、
丑刻
(
やつ
)
(二時)の鐘を合圖に、平次はそつと床から脱出しました。
銭形平次捕物控:284 白梅の精
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
お絹は昨夜
丑刻
(
やつ
)
頃から曉方までの間に家を拔け出しましたが、外から誘はれたのなら、誰か氣が付かずに居る筈はありませんから、多分、自分から進んで出掛けたところをさらはれたのでせう。
銭形平次捕物控:025 兵粮丸秘聞
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
丑刻
(
やつ
)
少し過ぎ、いつぞや平次が予言したように、兇賊が例の天窓から、二度目の襲撃をして娘のお琴を縛り上げ、部屋部屋をあさって、店に寝ているガラッ八のところまでやって来たのでした。
銭形平次捕物控:077 八五郎の恋
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
暁方
(
あけがた
)
近くなってから——
丑刻
(
やつ
)
半(三時)頃でございましょうか、舞台の方に変な物音がするのを女房が聞付け、そっと私を起しましたので、夢中になって飛起きて行ってみると、覆面をした浪人者が
銭形平次捕物控:092 金の茶釜
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
が、もう彼れこれ
丑刻
(
やつ
)
、容易のことでは起きさうもありません。
銭形平次捕物控:042 庚申横町
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
町役人家主に口留めして、二人が引揚げたのは
丑刻
(
やつ
)
過ぎです。
銭形平次捕物控:036 八人芸の女
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
「
子刻
(
こゝのつ
)
過ぎ——
丑刻
(
やつ
)
(二時)近かつたと思ひます」
銭形平次捕物控:170 百足屋殺し
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「間もなく
丑刻
(
やつ
)
半(三時)だったと思います」
銭形平次捕物控:077 八五郎の恋
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
やがてもう
丑刻
(
やつ
)
(二時)も近いでせう。
銭形平次捕物控:164 幽霊の手紙
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「間もなく
丑刻
(
やつ
)
半だつたと思ひます」
銭形平次捕物控:077 八五郎の恋
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
翌
(
あく
)
る夜の——
丑刻
(
やつ
)
(二時)頃。
銭形平次捕物控:005 幽霊にされた女
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
丑
漢検準1級
部首:⼀
4画
刻
常用漢字
小6
部首:⼑
8画
“丑刻”で始まる語句
丑刻半
丑刻頃
丑刻過
丑刻詣