“艴”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
む33.3%
むく25.0%
むき16.7%
むつ16.7%
ふく8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「知らねえと思ふ人間(ふと)に何故聞かつしやるだ。」と百姓は蟷螂(かまきり)のやうに艴(む)くれた顔をあげた。「これはあ、索靖(さくせい)といふ偉(えれ)え方の書だつぺ。」
『猫』の作者は、胃の悪い黒猫のやうに、座蒲団の上に円く胡坐(あぐら)を掻いて唯にやにや笑つてばかしで、別に艴(むく)れてゐる容子(ようす)もなかつた。芸妓達は各自(めい/\)色々な事を訊いたり、喋舌(しやべ)つたりした。
それを見た皆の者は艴(むき)になつて腹を立てたが、あいにく腹を立てた時の英語は掻(か)いくれ習つてゐなかつたので、何と切り出したものか判らなかつた。
「怪(け)つ体(たい)な笑ひ方だな。」と広海氏は少し艴(むつ)とした。「二百七十円と言つたが、そんなに可笑(をか)しいんですか。」
二つの孔から取り出して来たものを、一つの孔に押し返した所で、そんな事位で艴(ふく)れつ面(つら)をする鼻でもなかつた。