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艴
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むき
ふりがな文庫
“
艴
(
むき
)” の例文
それを見た皆の者は
艴
(
むき
)
になつて腹を立てたが、あいにく腹を立てた時の英語は
掻
(
か
)
いくれ習つてゐなかつたので、何と切り出したものか判らなかつた。
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
「何だつて
店
(
たな
)
だてを
喰
(
く
)
はされなければならないんだね。」大杉氏は
艴
(
むき
)
になつて顔を赤くした。「家賃もきちんきちんと
極
(
きま
)
つて払つてるぢやないか。」
茶話:05 大正八(一九一九)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
かういふと、そんぢよ
其辺
(
そこら
)
の洋食屋は
艴
(
むき
)
になつて
憤
(
おこ
)
りだすかも知れないが、実際の事だから仕方が無い。尤も長田氏の
阿母
(
おつか
)
さんは、そんな
身体
(
からだ
)
だから滅多に洋食なぞ食べない。
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
蛼は「きつね」ぢやない、「こほろぎ」だと教へると、その男は
艴
(
むき
)
になつて
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
艴
部首:⾊
11画