“シヤウ”のいろいろな漢字の書き方と例文
ひらがな:しやう
語句割合
28.6%
21.4%
21.4%
14.3%
7.1%
為様7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
モトコレ同根ドウコンヨリシヤウズルモノヲ
私本太平記:10 風花帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
シヤウの物を見たら、これはほんたうに驚くのかも知れぬが、写真だけでは、立体感を強ひるやうな線ばかりが印象して、それに、むつちりとしたシヽおきばかりを考へて描いてゐるやうな気がして
山越しの阿弥陀像の画因 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
オノが世が來た、とほくそ笑みをした——が、氏の神祭りにも、語部をシヤウじて、神語りを語らさうともせられなかつた。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
事実においても、「シヤウ」王家の数代前の御主ヌオシ顥王カウワウ」など言ふ御人は、離宮で作つたフクベを、那覇の市で売らしめた。人之を「王様瓢ワウガナシチブル」と称へて、購ひ求めたと伝へてゐた。
沖縄を憶ふ (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
その力強さは、唯方言の気まぐれシヤウや、行き当りばつたり性から、頭を擡げたりする性質だけによるのではない。
「さうや さかいに」 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
ごく、無感興に、訓詁解釈を行ふ人は、いとほしと言ふ言葉は、大抵、いとしいと言ふ意味に訳して、どうも為様シヤウのない時にはいとはしと言ふやうな、嫌だ、嫌ひだと言ふやうに訳す。
国語と民俗学 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)