子葉しよう)” の例文
花ののちには子房しぼうが成熟して果実となり、果中に一種子があり、種皮の中には二子葉しようを有するはいがある。春にこの種子をけばく生ずる。
植物知識 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
子葉しようと号して俳諧はいかいの才があるし、茶道のたしなみも誰より深かった。
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
また少しもトゥールヌフォールの方法と自然栽培法とのいずれかを選ぶこともせず、胞果と子葉しようとのいずれかを取ることもなく、ヂュシユーとリンネとのいずれかの説を取るということもしなかった。
はじめ緑色の二枚の子葉しようが開展し、その中央からくきが出て葉をける。そしてその胚には油をふくんでいる。
植物知識 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
一つの種皮の中に子葉しよう貝割葉かいわれば)、幼芽ようが幼根ようこんからはいが二個もしくは数個あることで、そこでこれを地にいておくと一つの種子から二本あるいは数本の仔苗しびょうえ出てくることで
植物知識 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)