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枝葉
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しよう
ふりがな文庫
“
枝葉
(
しよう
)” の例文
どこでと、突っ込んで場所を訊かれては困りそうな顔つきであったが、城太郎の質問は、そういう
枝葉
(
しよう
)
には触れず
宮本武蔵:05 風の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
負えるあり、
抱
(
いだ
)
けるあり、
児孫
(
じそん
)
を愛するが如し。松のみどり
濃
(
こま
)
やかに、
枝葉
(
しよう
)
汐風
(
しおかぜ
)
に吹きたわめて、屈曲おのずからためたる如し。そのけしき
窅然
(
ようぜん
)
として美人の
顔
(
かんばせ
)
を
粧
(
よそお
)
う。
惜別
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
すべてを知ろうとして実は何一つ理解しなかった。そして一冊も読み終らず、読書最中に、
枝葉
(
しよう
)
の事柄や果しない空想に迷い込んでは、深い倦怠と悲哀とを心に残された。
ジャン・クリストフ:05 第三巻 青年
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
まず人倫の
大道
(
だいどう
)
である親と子のあいだに堅い結びつきのない社会は、その大道を
本
(
もと
)
としなくてはならない
枝葉
(
しよう
)
の道の、どうしてとどこおりなく通ってゆくことができましょう。
親子の愛の完成
(新字新仮名)
/
羽仁もと子
(著)
斯
(
かか
)
るときに
於
(
おい
)
てはじめて芸術は人類に
必需
(
ひつじゅ
)
で、
自他
(
じた
)
共に
恵沢
(
けいたく
)
を与えられる
仁術
(
じんじゅつ
)
となる。一時の人気や
枝葉
(
しよう
)
の美に
戸惑
(
とまど
)
ってはいけない。いっそやるなら、ここまで踏み
入
(
い
)
ることです。
巴里のむす子へ
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
▼ もっと見る
蝦蟆
(
がま
)
即
(
すなわち
)
牛矣
(
うし
)
、
菌
(
きのこ
)
即
(
すなわち
)
其人也
(
そのひとなり
)
。
古釣瓶
(
ふるつるべ
)
には、その
槐
(
えんじゅ
)
の
枝葉
(
しよう
)
をしたゝり、
幹
(
みき
)
を絞り、根に
灌
(
そそ
)
いで、
大樹
(
たいじゅ
)
の
津液
(
しずく
)
が、
木
(
こ
)
づたふ雨の如く、
片濁
(
かたにご
)
りしつつ
半
(
なか
)
ば澄んで、ひた/\と
湛
(
たた
)
へて居た。
油
(
あぶら
)
即
(
すなわち
)
此
(
これ
)
であつた。
雨ばけ
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
尚
(
なお
)
金森
(
かなもり
)
に充分の
枝葉
(
しよう
)
を茂らせ、國綱に一層の
研
(
とぎ
)
を掛け、一節切に
露取
(
つゆとり
)
をさえ添え、是に加うるに俳優
澤村曙山
(
さわむらしょざん
)
が逸事を
以
(
もっ
)
てし、題して
花菖蒲
(
はなしょうぶ
)
沢の紫と号せしに、この紫や
朱
(
あけ
)
より先の世の評判を奪い
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分):01 序
(新字新仮名)
/
条野採菊
(著)
よく使いに
遣
(
や
)
られた者が、戻って来てその任務の返辞をするのに、あれこれと、途中のことやら
枝葉
(
しよう
)
の問題ばかり長々といっていて、かんじんな使命の結果は、
調
(
ととの
)
ったとも調わないとも
新書太閤記:02 第二分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“枝葉”の意味
《名詞》
枝と葉。
重要、主要でないことがら。
(出典:Wiktionary)
枝
常用漢字
小5
部首:⽊
8画
葉
常用漢字
小3
部首:⾋
12画
“枝葉”で始まる語句
枝葉華果