しよう)” の例文
と云へる有様の歴々あり/\と目前に現はれ、しかもせふの位置に立ちて、の言葉を口にしようし、りようをしてつひ辟易へきえきせしめぬ。
母となる (新字旧仮名) / 福田英子(著)
「ものゝふの矢なみつくろふ」の歌の如き鷲を吹き飛ばすほどの荒々しき趣向ならねど調子の強き事は並ぶ者無く此歌をしようすればあられの音を聞くが如き心地致候。
歌よみに与ふる書 (旧字旧仮名) / 正岡子規(著)
蘭軒は此年文政六年に阿部正精まさきよに代つて「刻弘安本孝経跋」を草した。原来伊沢の家では、父信階のぶしなの時より、毎旦まいたん孝経をしようする例になつてゐたので、蘭軒は命を承けて大いに喜んだ。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
しようきたしようつたときには、わたくしおもはず快哉くわいさいさけんだよ。