“蓄膿症”の読み方と例文
読み方割合
ちくのうしょう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この暮から正月にかけて、私は扁桃腺へんとうせんの除去と、蓄膿症ちくのうしょうの手術とのために、K病院へ入院した。二十年来の懸案を片づけるためである。
分り易い例で云えば、歯根膜炎の手術、蓄膿症ちくのうしょうの手術の如き、日常茶飯事の様に骨を削ることを実行しているではないか。
猟奇の果 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
しかもこの頃蓄膿症ちくのうしょうのために鼻のつまったおいの声である。僕はしぶしぶ立ち上りながら、老人の前へ手を伸ばした。
不思議な島 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)