“蓄膿”の読み方と例文
読み方割合
ちくのう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
上品な老爺の附いた学生が絶対無言という様子でふさぎ込んで居る。蓄膿ちくのう症でもあるのか鼻をくんくん鳴らして居る。
春:――二つの連作―― (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
高梨の妻君が蓄膿ちくのう症で鼻を切開せねばならぬと、さばの味噌漬を馳走して呉れた。推敲十枚した。今日は終日暴風だった。夜に入ってからは激しい驟雨がそれに加わった。十時頃高梨が訪ねて来た。