“ブラッシ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
画筆33.3%
刷毛33.3%
馬節33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ふとった画工の画筆ブラッシだけが動く。それも目に動くだけで、耳には静かである。肥った画工も動くことがある。しかし足音はしない。
三四郎 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
もう少しで双方そうほうがぴたりと出合って一つに収まるというところで、時の流れが急に向きを換えて永久の中に注いでしまう。原口さんの画筆ブラッシはそれより先には進めない。
三四郎 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
刷毛ブラッシの音がやんでもなかなか六畳から出て来ないので、また行って見ると、薄暗い部屋の中で、御米はたった一人寒そうに、鏡台の前にすわっていた。
(新字新仮名) / 夏目漱石(著)
宗助はぼんやりして、煙草たばこを吹かし始めたが、向うの部屋で、刷毛ブラッシを掛ける音がし出した時
(新字新仮名) / 夏目漱石(著)
もっともそれは極くたまのことらしく、顎から両方の頬の下部したが、まるで厩で馬を清掃するとき使う針金製の馬節ブラッシそっくりだ。