“ブラシ”の漢字の書き方と例文
ひらがな:ぶらし
語句割合
刷毛100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
髪に刷毛ブラシをかけ、帽子をかぶり、伸子はいつもより少し蒼ざめた顔で外へ出た。
伸子 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
「うん。持つて帰るとも」しきゐまたいで折を抱へたが、その拍子に鷹雄は板戸に出てゐる靴の刷毛ブラシをかけるくぎそでを引つかけた。だが彼は自暴して、その袖を力一ぱい引つたくるやうにした。
愚かな父 (新字旧仮名) / 犬養健(著)
エレベーターがちょうど定員になったので、若夫婦にとり残された母親が、ふいと自分の年を想いだして、きゅうに淋しそうに次のを待っていた。独身者が外套のハネを落す刷毛ブラシを買っていた。
(新字新仮名) / 池谷信三郎(著)