妖怪あやかし)” の例文
こう云いながら葉之助は、気の毒そうに苦笑したが、「ははあこれも妖怪あやかしわざだな。さてどこから手を付けたものか?」
八ヶ嶽の魔神 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
このことで、荒廃した家などに住む妖怪あやかしが、美しい源氏に恋をしたがために、愛人を取り殺したのであると不思議が解決されたのである。源氏は自身もずいぶん危険だったことを知って恐ろしかった。
源氏物語:04 夕顔 (新字新仮名) / 紫式部(著)
行きね妖怪あやかし、なれが身も人間道にんげんだうに異ならず
海潮音 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
妖怪あやかし退治の命を受け、城を退出した葉之助は、小原村二本榎、大鳥井紋兵衛の宏大な邸を、供も連れず訪れた。
八ヶ嶽の魔神 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
行きね妖怪あやかし、なれが身も人間道にんげんどうに異ならず
海潮音 (新字旧仮名) / 上田敏(著)
「気の毒ながら諏訪家へ参り、妖怪あやかし見現わしてはくれまいかな」さも余儀なげに頼んだものである。
八ヶ嶽の魔神 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
「あまり姫君がお美しいので妖怪あやかしが付いたのでござろうよ」
善悪両面鼠小僧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)