“おばけ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
妖怪54.5%
死霊9.1%
妖精9.1%
変化9.1%
怪物9.1%
怪談9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
こんな気味のわるい、妖怪おばけでも出て来そうな森の中へ、たった一人で、どうして来たのかしらん……と気が付くと、思わずゾッとして首をちぢめました。
死後の恋 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
「事実そのとおりなんです。あれ以後人形が出ない代りに、死霊おばけは連続的に出没していますよ」と法水は先を打たれて、苦笑した。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
「うん、その死霊おばけは恐らく事実だろうよ」と法水はプウと煙の輪を吐いて、「しかし、彼奴あいつがその後に死んでいるという事も、また事実だろう」
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
本当の話は人喰鬼が新しい血を嗅ぎ出す話や、妖精おばけがとうなすを馬車にしたり蜥蜴とかげ従者おともに化けさせたりする話よりは、もつと本当に面白い筈だ。
それ等の親切な妖精おばけ達は、一体何んだらうね。それを実際の事に引きあはせて考へて御覧。
……変化おばけでございますわね——ほんとうに。
鷭狩 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
アンデパンダンと云へば怪物おばけの様な奇体な絵が多い様に想はれるが、実際は純正な絵が多く、純正なおとなしい絵が土台に成つて奇抜な新画を作らうとして居る。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
毛唐って奴は元来ゾッコン怪談おばけばなしが好きなんだそうで……つまらねえものを怪談おばけにしちまう癖があるんだそうですが
人間腸詰 (新字新仮名) / 夢野久作(著)