死霊おばけ)” の例文
旧字:死靈
「事実そのとおりなんです。あれ以後人形が出ない代りに、死霊おばけは連続的に出没していますよ」と法水は先を打たれて、苦笑した。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
「うん、その死霊おばけは恐らく事実だろうよ」と法水はプウと煙の輪を吐いて、「しかし、彼奴あいつがその後に死んでいるという事も、また事実だろう」
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
威人ウェルシュの建築技師クロード・ディグスビイ自作ものなのです。とにかく、あんなものをお気になさるようじゃ、もう一人死霊おばけがふえた訳ですわね。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)