“えうくわい”の漢字の書き方と例文
語句割合
妖怪100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
北高和尚はすこしもおそるゝいろなく口に咒文じゆもんとなへ大声たいせい一喝いつかつし、鉄如意てつによいあげて飛つく大猫のかしらをうち玉ひしに、かしらややぶれけん血ほどはしりてころもをけがし、妖怪えうくわい立地たちどころ逃去にげさりければ
その妖怪えうくわいの凄みでおきみを引つ捕へて一室に監禁し、脅迫し、その法律的犯罪をも絞り出して、彼女の咽喉元のどもとを完全に抑へ込み、同時に周三をも「捕へた一匹の生き餌」としてしまつたことは
天国の記録 (旧字旧仮名) / 下村千秋(著)
見返れば笹簑さゝみのたる者の居るにぞ是はと吃驚びつくりし然るにても斯る山中に人の居るこそいぶかしけれ但し妖怪えうくわい所爲しよゐなるかとうたがひつゝ聲を掛け夫なる者は何者ぞ旅人りよじんか又は山賊さんぞくたぐゐなるか狐狸こりなるかこたへを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)