“まもの”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
魔物86.7%
妖怪3.3%
妖魔3.3%
3.3%
魔者3.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そのなか一人ひとりが、ほんとうの人間にんげんで、一人ひとりが、魔物まものけたのだ。それはいくらおや兄弟きょうだいでも、見分みわけがつかないというはなしだ……。
草原の夢 (新字新仮名) / 小川未明(著)
「家にいる妖怪まものって、お宅には妖怪なんかおりませんよ、それよか、二日も三日も、どこにいらしたのです」
春心 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
「心配することは、家にいる妖怪まものじゃ、乃公おいらは大丈夫だよ」
春心 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
「なに、今日は、この家の邪魔をする妖魔まものを斬っちまうのだ」
春心 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
「この妖魔まもの
春心 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
あの中をまものが通っているのではないかと想った。
黒部川奥の山旅 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
けれども、先祖の歴史をくわしく知らぬ我々が、何百年ののち、不意に山奥で異形いぎょうの者に出逢うと、何か一種の魔者まものであるかのように考えられて、跡をも見ずして逃帰にげかえるという事になる。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)