“逃帰”のいろいろな読み方と例文
旧字:逃歸
読み方割合
にげかえ75.0%
にげかへ25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
で、そう事が解って見ると、私は猶々なおなお怖く恐しく感じて、とてもここに長居する気がないから、其日そのひうち早々そうそうここを引払ひきはらって、再び倫敦ロンドン逃帰にげかえる。
画工と幽霊 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
その小作人は夢中で村へ逃帰にげかえったが、その夜のうちに訳の分からぬ高熱をだして、ひと晩中狂ったように
殺生谷の鬼火 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
其日のうち逃帰にげかへらむかとすでに心を決せしが、さりとては余り本意ほい無し、今夜こよひ一夜ひとよ辛抱しんばうして、もし再び昨夜ゆうべの如く婦人のきたることもあらば度胸をゑての容貌とその姿態したいとを観察せむ
妖怪年代記 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)