“にげかえ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
遁帰60.0%
逃帰30.0%
遁返10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
さうなつたらむを得ず日本へ遁帰にげかえりて再び生命を一枝の筆に托せざるを得ざるべきも、先づそれまでは死力を尽して奮闘の覚悟に候、北京の町の汚なさお話になつたものにあらず
二葉亭四迷の一生 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
その小作人は夢中で村へ逃帰にげかえったが、その夜のうちに訳の分からぬ高熱をだして、ひと晩中狂ったように
殺生谷の鬼火 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
宿へ遁返にげかえった時は、顔も白澄むほど、女二人、杓子と擂粉木を出来得る限り、掻合かきあわせた袖の下へ。——あら、まあ、笛吹は分別で、チン、カラカラカラ、チン。
貝の穴に河童の居る事 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)