“怪火”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かいか46.2%
あやしび46.2%
けちび7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
今より十四、五年前、東京本所に怪火かいかを現出せしことがあり、その当時の諸新聞にも掲げてあった。今『万朝報よろずちょうほう』の雑報の一節を抜粋せんに
おばけの正体 (新字新仮名) / 井上円了(著)
怪火あやしびに映る、その大滝の雪は、目の前なる、ズツンと重い、おおきな山の頂から一雪崩ひとなだれに落ちて来るようにも見えました。
雪霊続記 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
北山の法経堂ほうきょうどうに現れる怪火けちびの話とか、荒倉山あらくらやまの狸が三つ目入道に化けたのを武士が退治した話とか、「しばてん」(木の葉天狗)と相撲を取る話。
重兵衛さんの一家 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)