“けちび”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
陰火50.0%
怪火50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その大きな男は天狗であったから木を伐りに往っていた者は病気になった。八番のあれと云う地曳網の網代になった処には、曇ってどんよりとした夜には陰火けちびがとろとろと燃えた。
(新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
私の頭には八番の陰火けちびと云うことが思いだされた。と、また松の上に火のかたまりが見えて、見えたかと思うと、またばらばらに散った。私の頭はじゃんとして体が痺れたようになった。
(新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
北山の法経堂ほうきょうどうに現れる怪火けちびの話とか、荒倉山あらくらやまの狸が三つ目入道に化けたのを武士が退治した話とか、「しばてん」(木の葉天狗)と相撲を取る話。
重兵衛さんの一家 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)