“いんか”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
印可36.0%
允可36.0%
陰火8.0%
印顆8.0%
印花4.0%
淫花4.0%
隠花4.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
禅宗において特に重んずる以心伝心あるいは正師の印可いんかというごとき主観的事実を哲学的に活かせたというべきであろう。
日本精神史研究 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
「一昨日であったが、横山が妻女のはなしだといって、お前にはもう間もなく允可いんかがさがるだろうと申していたが、そのようなはなしがあるのか」
日本婦道記:梅咲きぬ (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
静子は可なりおもやつれをしていたけれど、その青白さは彼女の生地であったし、身体全体にしなしなした弾力があって、芯に陰火いんかの燃えている様な、あの不思議な魅力は
陰獣 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
「はてな? ……これは尋常の印顆いんかではないが」
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
刷毛目を始め、印花いんか、彫り等種々なるものが生産せられた。この窯が南方の青磁と北方支那の白絵類との結合たることは歴史的および地理的事実の示すとおりである。
工芸の道 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
気色けしきばんでふたりが闖入ちんにゅうしたのを見眺めると、ことさらに主水之介の首のあたりを抱きすくめながら、恋をえたことを見せびらかそうとでもするかのように、淫花いんかのごとく嫣然えんぜんと笑いました。
累々るいるいたる熔岩の集団には、こけがいよいよ深く、樹々きぎの枝には「さるおがせ」がつき、谷間にはししがしら、いので、かなわらび、しけしだ、おおしだ等水竜骨すいりゅうこつ科の隠花いんか植物が群生し
雲仙岳 (新字新仮名) / 菊池幽芳(著)