“印可”の読み方と例文
読み方割合
いんか100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と、みずから料紙に向って、墨付すみつきをしたためた。富山城をふくむ新川郡一郡を、この後も、成政の扶持料ふちりょうとして与えるという印可いんかだった。
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
禅宗において特に重んずる以心伝心あるいは正師の印可いんかというごとき主観的事実を哲学的に活かせたというべきであろう。
日本精神史研究 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
名に負う鏡弓之進は、高遠たかとおの城主三万三千石内藤駿河守するがのかみの家老の一人、弓は雪河流せっかりゅう印可いんかであるが、小中黒こなかぐろの矢をガッチリとつがえキリキリキリと引き絞ったとたん
八ヶ嶽の魔神 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)