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怪
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あや
ふりがな文庫
“
怪
(
あや
)” の例文
勿論実際は日本一かどうか、そんなことは彼にも
怪
(
あや
)
しかったのである。けれども犬は黍団子と聞くと、たちまち彼の側へ歩み寄った。
桃太郎
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
「——そんな所で、今朝からなにを待っているんだね。このごろは、
黄巾賊
(
こうきんぞく
)
とかいう悪徒が立ち廻るからな。役人衆に
怪
(
あや
)
しまれるぞよ」
三国志:02 桃園の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
然
(
しか
)
るに
今日
(
こんにち
)
一
般
(
ぱん
)
にこの
轉倒
(
てんたふ
)
逆列
(
ぎやくれつ
)
を
用
(
もち
)
ゐて
怪
(
あや
)
しまぬのは、
畢竟
(
ひつきやう
)
歐米文明
(
おうべいぶんめい
)
渡來
(
とらい
)
の
際
(
さい
)
、
何事
(
なにごと
)
も
歐米
(
おうべい
)
の
風習
(
ふうしう
)
に
模倣
(
もほう
)
することを
理想
(
りさう
)
とした
時代
(
じだい
)
に
誤まれる姓名の逆列
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
町
(
まち
)
の
人
(
ひと
)
たちは、みんな
外
(
そと
)
に
出
(
で
)
て、この
黒
(
くろ
)
い
鳥
(
とり
)
をながめました。そして、こんな
鳥
(
とり
)
が、どこから
飛
(
と
)
んできたのだろうと
怪
(
あや
)
しみました。
あほう鳥の鳴く日
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
愛
(
あい
)
ちやんは一
方
(
ぱう
)
は
下
(
した
)
、一
方
(
ぱう
)
は
上
(
うへ
)
と一
枚
(
まい
)
毎
(
ごと
)
に
檢
(
しら
)
べてから、その
眞中
(
まんなか
)
へ
行
(
い
)
つて
見
(
み
)
ました、どうしたら
再
(
ふたゝ
)
び
出
(
で
)
られるだらうかと
怪
(
あや
)
しみながら。
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
▼ もっと見る
眞正面
(
まつしやうめん
)
に、
凹字形
(
あふじけい
)
の
大
(
おほき
)
な
建
(
たて
)
ものが、
眞白
(
まつしろ
)
な
大軍艦
(
だいぐんかん
)
のやうに
朦朧
(
もうろう
)
として
顯
(
あらは
)
れました。と
見
(
み
)
ると、
怪
(
あや
)
し
火
(
び
)
は、
何
(
なん
)
と、ツツツと
尾
(
を
)
を
曳
(
ひ
)
きつゝ。
雪霊続記
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
経て春琴の体にただならぬ様子が見えることを母親が感づいたのであるまさかとは思ったけれども内々気を付けてみるとどうも
怪
(
あや
)
しい
春琴抄
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
何
(
なん
)
の
故
(
ゆゑ
)
とも
知
(
し
)
らねども
正太
(
しようた
)
は
呆
(
あき
)
れて
追
(
お
)
ひすがり
袖
(
そで
)
を
止
(
とゞ
)
めては
怪
(
あや
)
しがるに、
美登利
(
みどり
)
顏
(
かほ
)
のみ
打赤
(
うちあか
)
めて、
何
(
なん
)
でも
無
(
な
)
い、と
言
(
い
)
ふ
聲
(
こゑ
)
理由
(
わけ
)
あり。
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
そこで係官が代りあって係官自身と、帆村、深山理学士、白丘ダリアとを調べてみたが、別に
怪
(
あや
)
しい点は何一つ発見されなかった。
赤外線男
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
此日雲飛は
待
(
ま
)
ちに
待
(
ま
)
つた日が
來
(
き
)
たので
夜
(
よ
)
の
明方
(
あけがた
)
に
海岱門
(
かいたいもん
)
に
詣
(
まう
)
で見ると、
果
(
はた
)
して一人の
怪
(
あや
)
しげな男が
名石
(
めいせき
)
を
擔
(
かつ
)
いで
路傍
(
みちばた
)
に立て居るのを見た。
石清虚
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
何の見る物もなく
風情
(
ふぜい
)
もないので、夫人が
怪
(
あや
)
しんで質問したところ、ヘルンは耳を指して、『お
聴
(
き
)
きなさい。なんぼ楽しいの歌でしょう』
小泉八雲の家庭生活:室生犀星と佐藤春夫の二詩友を偲びつつ
(新字新仮名)
/
萩原朔太郎
(著)
(やっぱりそうだったんだわ。この方は
怪
(
あや
)
しい人じゃなかったのよ。お気のどくに……ずいぶんひどいけがをなさったらしいわ)
透明人間
(新字新仮名)
/
ハーバート・ジョージ・ウェルズ
(著)
『
其
(
その
)
眼
(
め
)
が
怪
(
あや
)
しい、
海
(
うみ
)
の
上
(
うへ
)
ではよく
眩惑
(
ごまか
)
されます、
貴下
(
あなた
)
は
屹度
(
きつと
)
流星
(
りうせい
)
の
飛
(
と
)
ぶのでも
見
(
み
)
たのでせう。』とビール
樽
(
だる
)
のやうな
腹
(
はら
)
を
突出
(
つきだ
)
して
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
「どうも少し
怪
(
あや
)
しいところがあるんじゃが……まアまアこのくらいならとにかく納まる品物だから」などとのんきに眺めていた。
田舎教師
(新字新仮名)
/
田山花袋
(著)
と
怪
(
あや
)
し気な日本語で会釈して、
巨大
(
おおき
)
な手で赤い小さな
百合形
(
ゆりがた
)
の皿を抱えたが、それでも
咽喉
(
のど
)
が乾いていたと見えて
美味
(
おいし
)
そうに
啜
(
すす
)
り込んだ。
暗黒公使
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
盜みし當人の
出
(
いで
)
ざる中は文右衞門の
片口
(
かたくち
)
のみにて
免
(
ゆる
)
す
譯
(
わけ
)
には成り難く尤も百兩の
紛失
(
ふんじつ
)
は言掛りなしたる久兵衞こそ
怪
(
あや
)
しき者なれと
敏
(
とく
)
に
眼
(
め
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
小林君はこんなに、なにもかも、打ち明けてしまって、いったい、どうする気だろうと、
怪
(
あや
)
しまないではいられませんでした。
電人M
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
や、
巡査
(
じゅんさ
)
が
徐々
(
そろそろ
)
と
窓
(
まど
)
の
傍
(
そば
)
を
通
(
とお
)
って
行
(
い
)
った、
怪
(
あや
)
しいぞ、やや、また
誰
(
たれ
)
か
二人
(
ふたり
)
家
(
うち
)
の
前
(
まえ
)
に
立留
(
たちとどま
)
っている、
何故
(
なぜ
)
黙
(
だま
)
っているのだろうか?
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
与八が大きな声で叫ぶと、その声は外なる
怪
(
あや
)
しの男よりも、家の中の大一座を驚かして、障子を
蹴開
(
けひら
)
いて廊下へ走り出でます。
大菩薩峠:01 甲源一刀流の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
むかし英国の学者ジョンソンは愛国心ほど
怪
(
あや
)
しげな心はない。いかなる悪党も愛国なる言葉を用うれば、犯罪をなすことができるといった。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
故
(
ゆゑ
)
に
日本國中
(
につぽんこくちう
)
の
人民
(
じんみん
)
此改暦
(
このかいれき
)
を
怪
(
あやし
)
む
人
(
ひと
)
は
必
(
かなら
)
ず
無學文盲
(
むがくもんまう
)
の
馬鹿者
(
ばかもの
)
なり。これを
怪
(
あや
)
しまざる
者
(
もの
)
は
必
(
かなら
)
ず
平生
(
へいぜい
)
學問
(
がくもん
)
の
心掛
(
こゝろがけ
)
ある
知者
(
ちしや
)
なり。
改暦弁
(旧字旧仮名)
/
福沢諭吉
(著)
けれども、本質的にその目的は成就されているか、
甚
(
はなは
)
だ
怪
(
あや
)
しい。従来大民族を擁する大国で、これが成功したことはない。
日支親善策如何:――我輩の日支親善論
(新字新仮名)
/
大隈重信
(著)
藁
(
わら
)
の上の
若
(
わか
)
い農夫はぎょっとしました。そして
急
(
いそ
)
いで自分の
腕時計
(
うでどけい
)
を
調
(
しら
)
べて、それからまるで食い込むように
向
(
むこ
)
うの
怪
(
あや
)
しい時計を見つめました。
耕耘部の時計
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
昔時
(
むかし
)
はそれでも雁坂越と
云
(
い
)
って、たまにはその山を越して武蔵へ通った人もあるので、今でも
怪
(
あや
)
しい地図に
道路
(
みち
)
があるように書いてあるのもある。
雁坂越
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
姉の順礼 (程よき所に立留り、もの怪しむ気はひ。)何やら
怪
(
あや
)
しい音がするがのう。この近くに海でもあるかいのう。
南蛮寺門前
(新字旧仮名)
/
木下杢太郎
(著)
幸に語学の方は
怪
(
あや
)
しいにせよ、どうかこうかお茶を
濁
(
にご
)
して行かれるから、その日その日はまあ無事に済んでいましたが、腹の中は常に
空虚
(
くうきょ
)
でした。
私の個人主義
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
それは、誰もが一向に
怪
(
あや
)
しもうとしない
事柄
(
ことがら
)
だ。
邪
(
じゃ
)
が栄えて正が
虐
(
しいた
)
げられるという・ありきたりの事実についてである。
弟子
(新字新仮名)
/
中島敦
(著)
もしもわしがそれを見たことがあったにしても、ずっとずっと前のことだし、それに、本当のことをいうと、実際に見たのかどうかも
怪
(
あや
)
しいんです。
ワンダ・ブック――少年・少女のために――
(新字新仮名)
/
ナサニエル・ホーソーン
(著)
「そんなもんでせうか……医学校時代あの人とあんた少し
怪
(
あや
)
しかつたんぢやない? ちよつとそんな噂があつたやうに思ふわね、はつはつはつはつ。」
念仏の家
(新字旧仮名)
/
小寺菊子
(著)
その時王給諌はまた王侍御の家に
怪
(
あや
)
しい人がいると
訟
(
うった
)
えた。法司の役人は王侍御の家の奴婢を呼び出して厳重に詮議をしたがそれにも異状がなかった。
小翠
(新字新仮名)
/
蒲 松齢
(著)
怪
(
あや
)
し
気
(
げ
)
ながら
端渓
(
たんけい
)
で、よく洗ってあるのもたしなみですが、墨は
親指
(
おやゆび
)
ほどではあるが唐墨の
片
(
かけ
)
らに違いなく、筆も一本一本よく洗って拭いてあります。
銭形平次捕物控:242 腰抜け彌八
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
でも私はまだ別に
怪
(
あや
)
しみもしないで、きっとお芝居にでもつれてってくれるんだろうぐらいに思っていました。……
何が私をこうさせたか:――獄中手記――
(新字新仮名)
/
金子ふみ子
(著)
「ふふふ、
怪
(
あや
)
しいもんだわ。
始終
(
しじふ
)
そんな
道具立
(
だうぐだ
)
てばかりなすたつて、お
仕事
(
しごと
)
の
方
(
はう
)
はちつとも
運
(
はこ
)
ばないぢやないの」
画家とセリセリス
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
彼はほつと一息つくと共に、色々の今夜の不思議が彼の魂を脅かした。かれは里の人々の
門
(
かど
)
をたゝいて、
怪
(
あや
)
しい女と怪しい赤児の啼声について報告した。
小夜の中山夜啼石
(新字旧仮名)
/
岡本綺堂
(著)
そして
怪
(
あや
)
しい
鑛山
(
くわうざん
)
やら物にならぬ會社やら、さては株や米にまで手を出したが、何れも失敗で、折角の
集
(
あつ
)
め
銭
(
ぜに
)
をパツ/\と
吐
(
は
)
き出すやうな結果となつた。
平民の娘
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
主人
怪
(
あや
)
しみ人をして是を
捕
(
とら
)
へしめしに、
全身
(
ぜんしん
)
は
烏
(
からす
)
にして白く、
觜
(
くちばし
)
眼
(
まなこ
)
足
(
あし
)
は赤き
烏
(
からす
)
の
雛
(
ひな
)
なり、人々
奇
(
き
)
として
集
(
あつま
)
り
観
(
み
)
る。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
怪
(
あや
)
しと見返れば、更に怪し!
芳芬
(
ほうふん
)
鼻を
撲
(
う
)
ちて、
一朶
(
いちだ
)
の
白百合
(
しろゆり
)
大
(
おほい
)
さ
人面
(
じんめん
)
の
若
(
ごと
)
きが、満開の
葩
(
はなびら
)
を垂れて肩に
懸
(
かか
)
れり。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
春の野に迷ひ出でたはつい
昨日
(
きのふ
)
、
旭日
(
あさひ
)
にうつる菜の花に、うかるゝともなく迷ふともなく、
廣野
(
ひろの
)
を
狹
(
せ
)
まく
今日
(
けふ
)
までは。思へば
今日
(
けふ
)
までは
怪
(
あや
)
しく過ぎにけり。
北村透谷詩集
(旧字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
道子
(
みちこ
)
はアパートに
出入
(
でいり
)
する
仕出屋
(
しだしや
)
の
婆
(
ばあ
)
さんの
勧
(
すゝ
)
めるがまゝ、
戦後
(
せんご
)
浅草
(
あさくさ
)
上野辺
(
うへのへん
)
の
裏町
(
うらまち
)
に
散在
(
さんざい
)
してゐる
怪
(
あや
)
し
気
(
げ
)
な
旅館
(
りよくわん
)
や
料理屋
(
れうりや
)
へ
出入
(
でい
)
りしてお
客
(
きやく
)
を
取
(
と
)
りはじめた。
吾妻橋
(新字旧仮名)
/
永井荷風
、
永井壮吉
(著)
これは一
日
(
にち
)
も
早
(
はや
)
くこの
怪
(
あや
)
しいものを
退治
(
たいじ
)
して、
天子
(
てんし
)
さまのお
悩
(
なや
)
みを
鎮
(
しず
)
めてあげなければならないというので、お
公卿
(
くげ
)
さまたちがみんな
寄
(
よ
)
って
相談
(
そうだん
)
をしました。
鵺
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
北海道現存の竪穴中には長徑十間に達するもの無きに非ず、二十歩三十歩等の數
敢
(
あへ
)
て
怪
(
あや
)
しむに足らざるなり。
コロボックル風俗考
(旧字旧仮名)
/
坪井正五郎
(著)
「はッはッは、この黒門町を
怪
(
あや
)
しまれるなら、どうぞおはいりなすって、本人を御らんなすって下さいまし」
魔像:新版大岡政談
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
其後
(
そののち
)
、
夫
(
をつと
)
自
(
みづか
)
ら
(六二)
抑損
(
よくそん
)
す、
晏子
(
あんし
)
怪
(
あや
)
しんで
之
(
これ
)
を
問
(
と
)
ふ。
御
(
ぎよ
)
、
實
(
じつ
)
を
以
(
もつ
)
て
對
(
こた
)
ふ。
晏子
(
あんし
)
薦
(
すす
)
めて
以
(
もつ
)
て
大夫
(
たいふ
)
と
爲
(
な
)
せり。
国訳史記列伝:02 管晏列伝第二
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
それに門人中の
老輩
(
らうはい
)
数人と、塾生の一半とが、次第に我々と疎遠になつて、何か我々の知らぬ事を知つてをるらしい
素振
(
そぶり
)
をする。それを
怪
(
あや
)
しいとは
己
(
おれ
)
も思つた。
大塩平八郎
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
妾の
容子
(
ようす
)
の常になく
包
(
つつ
)
ましげなるに、顔色さえ
悪
(
あ
)
しかりしを、
親
(
した
)
しめる女囚に
怪
(
あや
)
しまれて、しばしば問われて、秘めおくによしなく、
遂
(
つい
)
に事
云々
(
しかじか
)
と告げけるに
妾の半生涯
(新字新仮名)
/
福田英子
(著)
朝っから芝居へ出かけてあの空気の腐敗した中に一日辛抱して
怪
(
あや
)
し
気
(
げ
)
な弁当を食べて高い代価を払って平気でいます。西洋には日中開場する芝居はありません。
食道楽:秋の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
はて何だろうと暗いから、
透
(
すか
)
して見ると、お手飼の
白班
(
しろぶち
)
の犬が
悶
(
もが
)
いて居ります。
怪
(
あや
)
しの侍が
暫
(
しばら
)
く視て
居
(
い
)
る。
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
世には斯かる
氣高
(
けだか
)
き美しき
女子
(
をなご
)
も有るもの哉と心
竊
(
ひそか
)
に駭きしが、雲を
遏
(
とゞ
)
め雲を
𢌞
(
めぐら
)
す
妙
(
たへ
)
なる舞の
手振
(
てぶり
)
を見もて行くうち、
胸
(
むね
)
怪
(
あや
)
しう轟き、心何となく安からざる如く
滝口入道
(旧字旧仮名)
/
高山樗牛
(著)
手紙の文句を読んでゐる
中
(
うち
)
に、瑠璃子夫人の
怪
(
あや
)
しきまでに、美しい記憶が、殺されそこなつた蛇か何かのやうに、また信一郎の頭の中に、ムク/\と動いて来た。
真珠夫人
(新字旧仮名)
/
菊池寛
(著)
それはともかく、少し
怪
(
あや
)
しげだがあなたの返辭に對して、言葉の内容と同樣にその云ひつぷりに對しても、心ではあなたと握手しますよ。卒直で誠實な云ひ方だ。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
“怪”の意味
《名詞》
(カイ)あやしいこと。あやしいもの。
(出典:Wiktionary)
怪
常用漢字
中学
部首:⼼
8画
“怪”を含む語句
怪物
怪訝
奇怪
妖怪
怪奇
可怪
怪異
怪談
怪鳥
醜怪
怪力
女怪
勿怪
物怪
怪火
怪体
奇々怪々
怪談噺
怪猫
妖怪的
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