“名石”の読み方と例文
読み方割合
めいせき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
此日雲飛はちにつた日がたので明方あけがた海岱門かいたいもんまうで見ると、はたして一人のあやしげな男が名石めいせきかついで路傍みちばたに立て居るのを見た。
石清虚 (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
……ところが昨年のこと、徽宗きそう皇帝が、万歳山ばんざいさんの離宮にお庭作りを営まれるに当って、制使十名を、西湖せいこへご派遣になり、西湖の名石めいせきをたくさん、都へ運ばせることになった
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そこで權官けんくわん首尾しゆびよく天下てんか名石めいせきうばてこれを案頭あんとうおい日々ひゞながめて居たけれども、うはさきし靈妙れいめうはたらきは少しも見せず、雲のわくなどいふ不思議ふしぎしめさないので、何時いつしか石のことは打忘うちわす
石清虚 (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)