“さしだ”の漢字の書き方と例文
語句割合
差出100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と差出(さしだ)すを、侍は手に取って見ましたが、旧時(まえ)にはよくお侍様が刀を買(め)す時は、刀屋の店先で引抜(ひきぬ)いて見て入らっしゃいましたが、あれは危(あぶな)いことで
と言(い)ふ。其処(そこ)で渋(しぶ)りながら備中守(びつちうのかみ)の差出(さしだ)す腕(うで)を、片手(かたて)で握添(にぎりそ)へて、大根(だいこん)おろしにズイと扱(しご)く。とえゝ、擽(くすぐ)つたい処(どころ)の騒(さは)ぎか。最(も)う其(それ)だけで痺(しび)れるばかり。
怪力 (新字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
『椅子(いす)を持(も)つて來(こ)い。貴樣(きさま)は待(ま)つて居(を)れ。』と、彼(かれ)は格子越(かうしごし)に書留(かきとめ)の手紙(てがみ)を彼(かれ)に差出(さしだ)してゐる農婦(のうふ)に怒鳴(どな)り付(つけ)る。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)