“さしで”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
差出90.9%
差手4.5%
指出4.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「いやまて、町に居る時こそ、其方の手業てわざに任せたが、山に入っては拙者の役目だ。差出さしでがましいことは相成らぬぞ」
天保の飛行術 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
先祖が生國ときく甲斐の差手さしでに、いそ千鳥君が千代をば八千代となく景色さぐりがてら、厭氣の出づるまでのあたりの山家にしばし引こもらんといふ、妻は此地に育だちたる人なれば
花ごもり (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
是はお腹立の処御尤ごもっとも是は何も横合から指出さしでて兎や角いうではないが、けれどもういう席だから、何も先生だって大したお咎をなさる訳でもあるまいが、今仰せの如く名主役をも勤むる者が
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)