“礒”の読み方と例文
読み方割合
いそ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あふ坂の関守せきもりにゆるされてより、秋こし山の黄葉もみぢ見過しがたく、浜千鳥の跡ふみつくる鳴海なるみがた、不尽ふじ高嶺たかねけぶり浮嶋がはら、清見が関、いそ小いその浦々
○さて此標準へうじゆんたる実事じつじをきゝしに、北海はいづれの所も冬にいたれば常に北風はげしくいそへ物をうちよする、椎谷しひやはたきものにとぼしき所ゆゑ貧民ひんみん拾ひ取りてたきゞとなす事常なり。
先祖が生國ときく甲斐の差手さしでに、いそ千鳥君が千代をば八千代となく景色さぐりがてら、厭氣の出づるまでのあたりの山家にしばし引こもらんといふ、妻は此地に育だちたる人なれば
花ごもり (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)