“実事”のいろいろな読み方と例文
旧字:實事
読み方割合
じつじ66.7%
じつごと16.7%
まこと16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
なほ、此儀は、弥左衛門殿ぢきに見受けられ候趣にて、村方嘉右衛門殿、藤吾殿、治兵衛殿等も、其場に居合されし由に候へば、千万せんばん実事じつじたるに紛れ無かる可く候。
尾形了斎覚え書 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
彼はつつましやかな苦笑をもらしながら「実事じつごとの奥義の解せぬ人達のする事じゃ。また実事の面白さの解せぬ人達の見る芝居じゃ」と、一言の下にけなし去った。
藤十郎の恋 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
ことに会話受持のチャペルという教師は、非常に点数のからい人であるから、会話の成績が悪いとあるいは落第するかも知れぬと実事まこと虚事そらごと打混うちまぜて哀訴嘆願に及ぶと、案じるよりも産むがやす
一日一筆 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)