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差出
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さしい
ふりがな文庫
“
差出
(
さしい
)” の例文
再び
寂
(
せき
)
としたれば、ソと身うごきして、足をのべ、板めに手をかけて眼ばかりと思ふ顔少し
差出
(
さしい
)
だして、
外
(
と
)
の
方
(
かた
)
をうかがふに、何ごともあらざりければ、やや
落着
(
おちつ
)
きたり。
竜潭譚
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
と云いながら蕎麦饅頭時雨饅頭なんぞを紙の上に山盛に致し、久八の前に
差出
(
さしい
)
だす。
塩原多助一代記
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「人に斬られる島田でない、ここにて見物せられい、
差出
(
さしい
)
でては邪魔になる」
大菩薩峠:01 甲源一刀流の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
「御注意
難有
(
ありがと
)
う存じます。」と伯爵夫人が御会釈あり。
取出
(
とりい
)
だすは折目無き五円
紙幣
(
さつ
)
。「これで。」と
差出
(
さしい
)
だせば、「はいはい。」と取って
澄
(
すま
)
したもの、
剰銭
(
つり
)
を
出
(
い
)
ださん気色も無し。
貧民倶楽部
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
差
常用漢字
小4
部首:⼯
10画
出
常用漢字
小1
部首:⼐
5画
“差出”で始まる語句
差出人
差出口
差出者
差出候
差出申候