“くちを”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
口惜95.8%
口措4.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
も見ずににげさりけり斯ることの早兩三度に及びし故流石さすがの久八もいきどほり我が忠義のあだ成事なること如何いかにも/\口惜くちをしや今一度あうて異見せん者を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
つけられていると聞いて「男の子やもいとけなけれど人中に口惜くちをしきこと数々あらん」とかの女は切なくうたったこともあった。
母子叙情 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
されば最初よりかゝる事もやあらむと疑ひ居りし我は、恥かしさ、口措くちをしさ総身にみち/\て暫時しばし、途方に暮れ居たりしが、やがて嫁女奈美殿の前に両手をつかへつ。
白くれない (新字新仮名) / 夢野久作(著)