明日きのふ)” の例文
かれかれこれこれかげになりてのお指圖さしづ古參こさん婢女ひとあなどらず明日きのふわすれしやうらくになりたるはじようさまの御情おなさけなり此御恩このごおんなんとしておくるべききみさまにめぐはゞ二人共々ふたりとも/″\こゝろ
五月雨 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
もと富家ふかひととなりて柔弱にうじやくにのみそだちしれとおぼえしげいもなく十露盤そろばんりならへどものあたりしことなければときようにはちもせずしてくらへばむなしくなる山高帽子やまたかばうし半靴はんぐつ明日きのふかざりしまはりもひとふたりはては晦日みそか勘定かんぢやうさへむねにつかふるほどにもなりぬ。
別れ霜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)