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明日
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みょうにち
ふりがな文庫
“
明日
(
みょうにち
)” の例文
文「あゝ、そう/\、気の毒ながら米は其の儘文治が受取ります、
明日
(
みょうにち
)
は
後役
(
あとやく
)
引受
(
ひきうけ
)
の祝いとして、一同の者へ
赤飯
(
せきはん
)
を振舞ってやるぞ」
後の業平文治
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
□このごろの
凩
(
こがらし
)
に、さては南の森陰に、弟の弱きむくろはいかにあるらん。心のみにて今日も訪はず。かくて
明日
(
みょうにち
)
は東に行く身なり。
田舎教師
(新字新仮名)
/
田山花袋
(著)
べつに、したくはいらない、ほんの
身
(
み
)
のまわりのものだけ、まとめておきなさい。
明日
(
みょうにち
)
の
朝
(
あさ
)
、わしが
迎
(
むか
)
えにきて、
連
(
つ
)
れてゆくから……。
おさくの話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
諸君、諸君の御名誉にかけて、
明日
(
みょうにち
)
の正午まではお一人でも拙宅から御引取りにならないように、それに寝室も数だけありますし。
秘密の庭
(新字新仮名)
/
ギルバート・キース・チェスタートン
(著)
『私を信用なさい……あなたの利益は、私の利益ですぞ……。どこで会いましょうか?
明日
(
みょうにち
)
? え?——時間は?……場所は……?』
水晶の栓
(新字新仮名)
/
モーリス・ルブラン
(著)
▼ もっと見る
じつは
明日
(
みょうにち
)
が、農業銀行へ利子を払いこむ日になっとりますので、ひとつ奥さん、その金を
今日
(
きょう
)
のうちに御皆済ねがいたいので。
熊:笑劇 一幕
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
然
(
そ
)
うです、然うです。
明日
(
みょうにち
)
は是非御案内を
為
(
し
)
ましょう。今日は
丁度
(
ちょうど
)
好
(
い
)
い処へ
来合
(
きあわ
)
せまして、
種々
(
いろいろ
)
有益なお話を伺いました。
飛騨の怪談
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
こう尋ねた私は内心ひそかに、「質疑なら
明日
(
みょうにち
)
講演場で伺いましょう。」と云う
体
(
てい
)
の善い撃退の文句を用意していた。
疑惑
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
ツルが野原や
木立
(
こだち
)
の多い丘の上を飛びながら、「トリアヌートがごあいさつ申しあげます!
明日
(
みょうにち
)
、クッラベルイでツルの
大舞踏会
(
だいぶとうかい
)
がございます!」
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
「その時については、
明日
(
みょうにち
)
、またあなたとよく相談しましょう。——じアさよなら。特に確実に根拠をつかんでしまうまでは充分慎重にやって下さい」
黄色な顔
(新字新仮名)
/
アーサー・コナン・ドイル
(著)
「薬」の
瑜兒
(
ゆじ
)
の墳墓の上にわけもなく花環を添えてみたり、また「
明日
(
みょうにち
)
」の中では、
単四嫂子
(
たんしそうし
)
は終に子供の夢を見なかったという工合には書かなかった。
「吶喊」原序
(新字新仮名)
/
魯迅
(著)
「それから、はがきの文句ですが、これからは、用事これありに付き、
明日
(
みょうにち
)
出頭すべしと書いてどうでしょう。」
どんぐりと山猫
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
「ここで今私が説明しても、あなたには
得心
(
とくしん
)
出来ぬかも知れませんから、
明日
(
みょうにち
)
その証拠をお見せしましょう」
火縄銃
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
二三日
(
にさんち
)
は何の
音沙汰
(
おとさた
)
もなく過ぎたが、御面会をするから
明日
(
みょうにち
)
三時頃来て貰いたいと云う返事がようやくの事来たよと同僚が告げてくれた時は
大
(
おおい
)
に
嬉
(
うれ
)
しかった。
趣味の遺伝
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
「ハイ私も……私も是非お咄し申さなければならん事が有りますが、いずれまた
明日
(
みょうにち
)
……それではお休み」
浮雲
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
「衰弱が、ばかに急激にやって来たらしいんだ。
今
(
こん
)
、
明日
(
みょうにち
)
も、わからねえと言っていやがった」
斜陽
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
早く東都に
出
(
い
)
でて有志の士に
謀
(
はか
)
らばやとて、その機の熟するを待てる折しも、妾の家を
距
(
さ
)
る三里ばかりなる親友
山田小竹女
(
やまだこたけじょ
)
の
許
(
もと
)
より、
明日
(
みょうにち
)
村に祭礼あり、遊びに来まさずやと
妾の半生涯
(新字新仮名)
/
福田英子
(著)
何が何とあろうとも
明日
(
みょうにち
)
の演能に、今夜までおいでのない法は断じてない、ただ捜せ、捜すと
極
(
き
)
めて、当地第一の料亭、某楼に、橘八郎先生歓迎の席を設けて、
縉紳
(
しんしん
)
貴夫人、あまた
卵塔場の天女
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
太郎兵衛は
明日
(
みょうにち
)
の夕方までさらすことになっている。刑を執行するまでには、まだ時がある。それまでに
願書
(
がんしょ
)
を受理しようとも、すまいとも、同役に相談し、
上役
(
うわやく
)
に伺うこともできる。
最後の一句
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
「あ、大臣の、尾崎さんの
夫人
(
おくさま
)
からなら、どうか
明日
(
みょうにち
)
御覧にお
出
(
いで
)
下さいまして。」
江木欣々女史
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
「
宜
(
よろ
)
しい。それじゃあ、
明日
(
みょうにち
)
邸
(
やしき
)
へ来てくれ
給
(
たま
)
え。何もかも話して聞せるから。」
世界漫遊
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ユリウス・ダビット
(著)
鳴く虫よりも、もの言わぬ螢がズンと身をこがし
候
(
そろ
)
。さて、小生こと
明日
(
みょうにち
)
出発。埋蔵金を掘りにまいる所存、帰府のうえ、その財産をそっくり持参金として、おん身のもとへ押しかけるべく
候
(
そろ
)
。
丹下左膳:02 こけ猿の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
さようなら
已
(
や
)
めましょう。
明日
(
みょうにち
)
は復活祭の初の日でございます。
ファウスト
(新字新仮名)
/
ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ
(著)
町「藤原様え、
明日
(
みょうにち
)
は
何時頃
(
いつごろ
)
出帆
(
しゅっぱん
)
いたすのでございましょう、たしか
万年橋
(
まんねんばし
)
から船が出るとか承わりましたが左様でございますか」
後の業平文治
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「
私
(
わたし
)
は、また
明日
(
みょうにち
)
、
東京
(
とうきょう
)
へ
立
(
た
)
つことになりました。」と、びっこの
娘
(
むすめ
)
のところにきて、
暇
(
いとま
)
ごいを
告
(
つ
)
げたのであります。
日がさとちょう
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
清八は取り敢ず御鷹匠
小頭
(
こがしら
)
より、人を把るよしを
言上
(
ごんじょう
)
しけるに、そは面白からん、
明日
(
みょうにち
)
南の
馬場
(
ばば
)
へ
赴
(
おもむ
)
き、茶坊主
大場重玄
(
おおばじゅうげん
)
を把らせて見よと
御沙汰
(
ごさた
)
あり。
三右衛門の罪
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
「君は
白
(
しら
)
ばっくれるな、君は俺の最も大切な秘密を知っている。君はそれを発表してはならん。君は新聞に約束した。
明日
(
みょうにち
)
発表することになっている。」
奇巌城:アルセーヌ・ルパン
(新字新仮名)
/
モーリス・ルブラン
(著)
「
今日
(
こんにち
)
解決ができなければ、
明日
(
みょうにち
)
解決するよりほかに仕方がない。明日解決ができなければ
明後日
(
みょうごにち
)
解決するよりほかに仕方がない。明後日解決ができなければ……」
明暗
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
で、今夜はとうとう、
明日
(
みょうにち
)
まで待つことが出来ずに、あなたのお力を拝借にやって来たわけなんです
入院患者
(新字新仮名)
/
アーサー・コナン・ドイル
(著)
「コロッ、コロッ、ツルのトリアヌートが、ガンのアッカさまほか、みなみなさまにごあいさつを申しあげます!
明日
(
みょうにち
)
、クッラベルイで、ツルの
大舞踏会
(
だいぶとうかい
)
がございます!」
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
一、
明日
(
みょうにち
)
紅蝋燭
(
べにろうそく
)
一対(目方一斤の物に限る)線香一封を趙家に持参して謝罪する事。
阿Q正伝
(新字新仮名)
/
魯迅
(著)
貴女
(
あなた
)
は何にも御存知なき様子、しかし早晩御通知あらん、いずれ
明日
(
みょうにち
)
にも面会に出頭せん、衣類等は
如何
(
いか
)
になりおるや、早速にも間に合うよう相成りおるや否やなど、種々厚き注意をなして
妾の半生涯
(新字新仮名)
/
福田英子
(著)
なんにしてもこれは一種の奇病である。
兎
(
と
)
もかくも
明日
(
みょうにち
)
召連
(
めしつ
)
れてまゐれと云ふことになつたので、あくる日の朝、町役人どもが打揃つて梟娘の
家
(
うち
)
へ迎ひにゆくと、親たちは気の毒さうに断つた。
梟娘の話
(新字旧仮名)
/
岡本綺堂
(著)
手紙には
明日
(
みょうにち
)
午後から羽生に来い。待っている! と書いてあった。
田舎教師
(新字新仮名)
/
田山花袋
(著)
慣れない事は仕様のない者で中々その初めの
中
(
うち
)
は云えん者だが
明日
(
みょうにち
)
御飯
(
おまんま
)
を喰べる事が出来ないと云う
境界
(
きょうがい
)
でございますから一生懸命であります
政談月の鏡
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
おれは締切日を
明日
(
みょうにち
)
に控えた今夜、一気
呵成
(
かせい
)
にこの小説を書こうと思う。いや、書こうと思うのではない。書かなければならなくなってしまったのである。
葱
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
もし、あなたさえ
聞
(
き
)
いてくださるなら、この
人形
(
にんぎょう
)
の
着物
(
きもの
)
をあなたにあげて、そのうえ
給金
(
きゅうきん
)
もさしあげますから、
明日
(
みょうにち
)
から、
人形
(
にんぎょう
)
の
代
(
か
)
わりになってくださいませんか?
生きた人形
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
『わたしの名は……申上げられません……まあとにかく一度御会いして御話を承りましょう……そう、御会い致しましょう……では
明日
(
みょうにち
)
、午後三時……そして場所は……』
水晶の栓
(新字新仮名)
/
モーリス・ルブラン
(著)
それから薬でその穴を
埋
(
う
)
めて、
明日
(
みょうにち
)
またいらっしゃいと注意を与えた。
門
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
「今日は
既
(
も
)
う遅いですから。
明日
(
みょうにち
)
御案内を
為
(
し
)
ましょう。」
飛騨の怪談
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
明日
(
みょうにち
)
は父に米を買って与える事も出来ぬ処から、其の金子を以て米薪に代えて父を救った其の孝心に
依
(
よっ
)
て父を思う処から
政談月の鏡
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
保吉
(
やすきち
)
は三十になったばかりである。その上あらゆる売文業者のように、目まぐるしい生活を営んでいる。だから「
明日
(
みょうにち
)
」は考えても「
昨日
(
さくじつ
)
」は
滅多
(
めった
)
に考えない。
お時儀
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
それ迄は此の書いた物の封を切って読んで下すっては困ります、
其処
(
そこ
)
を何うか
確
(
しか
)
とお蘭さん承知して下すって、必らず
明日
(
みょうにち
)
の晩まで
確
(
たしか
)
に待って
松の操美人の生埋:02 侠骨今に馨く賊胆猶お腥し
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
あゝ此の金があったら又
一山
(
ひとやま
)
興
(
おこ
)
して取附く事もあろうかと存じまして、無理に七日までお泊め申しましたが、
愈々
(
いよ/\
)
明日
(
みょうにち
)
お立ちと聞きましたゆえ
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
文「
士気質
(
さむらいかたぎ
)
ではうっかりお
受取
(
うけとり
)
なさいますまいから、
明日
(
みょうにち
)
私が持って往って上げましょう、気を付けてお帰んなさいよ」
業平文治漂流奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
何事もなく
事済
(
ことずみ
)
になるに違いない、これが殿様へ生涯の恩返し、
併
(
しか
)
し何うかして
明日
(
みょうにち
)
主人を
漁
(
りょう
)
にやりたくないから、一応は御意見をして見ようと
怪談牡丹灯籠:04 怪談牡丹灯籠
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
今夜隣の源次郎が来て当家に泊るに相違ないから、殿様に
明日
(
みょうにち
)
の釣をお
止
(
や
)
めなさるように御意見を申し上げ、もし
何
(
ど
)
うしてもお
聞入
(
きゝいれ
)
のない其の時は
怪談牡丹灯籠:04 怪談牡丹灯籠
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
又「いや貧乏暇なしで、
明日
(
みょうにち
)
明後日
(
みょうごにち
)
という訳にはいかないから、お気の毒だがお留守なら御帰宅までお待ち申そう」
西洋人情話 英国孝子ジョージスミス之伝
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
甲「能く申した
今日
(
こんにち
)
は此の儘下げ遣わす、こら
町役人
(
ちょうやくにん
)
筆を
確
(
しか
)
と預け置くぞ、
明日
(
みょうにち
)
改めて呼び
出
(
いだ
)
すから左様心得ろ」
政談月の鏡
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
圖「恐入ります御免を蒙り仰せに随い…然らば
明日
(
みょうにち
)
夕景にお目通りを致しましょう、必ずお待ち申す」
松の操美人の生埋:02 侠骨今に馨く賊胆猶お腥し
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
“明日”の意味
《名詞》
明 日(みょうにち、常用漢字付表:あす、常用外:あした)
(みょうにち、あす、あした)今日の次の日であり、明後日の前の日。
(あす、あした) (比喩的に)未来、将来。
(出典:Wiktionary)
明
常用漢字
小2
部首:⽇
8画
日
常用漢字
小1
部首:⽇
4画
“明日”で始まる語句
明日香
明日中
明日今日
明日如何
明日帰洛
明日待酒
明日香風
明日香清御原