“枳殻寺”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
からたちでら80.0%
からだちでら20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
或る人が中(なか)ノ郷(ごう)の枳殻寺(からたちでら)の近所を通ると、紙の旗や蓆(むしろ)旗を立てて、大勢が一団となり、鬨(とき)の声を揚げ、米屋を毀(ぶ)ち壊(こわ)して、勝手に米穀を奪(さら)って行く現場を見た。
二人(ふたり)はベルツの銅像の前から枳殻寺(からたちでら)の横を電車の通りへ出た。銅像の前で、此銅像はどうですかと聞かれて三四郎は又弱つた。表は大変賑やかである。電車がしきりなしに通る。
三四郎 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
幕末の比(ころ)であった。本郷の枳殻寺(からだちでら)の傍に新三郎と云う男が住んでいたが、その新三郎は旅商人(たびあきんど)でいつも上州あたりへ織物の買い出しに往って、それを東京近在の小さな呉服屋へ卸していた。
狐の手帳 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)