“太宰権帥”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
だざいごんのそつ75.0%
だざいごんのそち25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
○さて時平が毒奏どくそうはやくあたりて、同月廿五日左降さがう宣旨せんじ下りて右□臣のしよくけづり、従二位はもとのごとく太宰権帥だざいごんのそつとし(文官)筑紫つくし左遷させんに定め玉へり。
当人がもとの通りでいいと云うのに延岡くんだりまで落ちさせるとは一体どう云う了見りょうけんだろう。太宰権帥だざいごんのそつでさえ博多はかた近辺で落ちついたものだ。河合又五郎かあいまたごろうだって相良さがらでとまってるじゃないか。
坊っちゃん (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
かつ太宰権帥だざいごんのそちに任じていたことがあるので、帥の大納言と呼ばれていたが、その大納言になったのは実に延喜二年の正月、彼が七十五歳の時であった。
少将滋幹の母 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)