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下
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し
ふりがな文庫
“
下
(
し
)” の例文
豪士の子の狩屋三郎は、御家人の伜の尾崎友次郎ほどは威張つて居ませんが、それでも兎もすると、江戸の岡つ引を
下
(
し
)
た眼に見ようとします。
銭形平次捕物控:259 軍学者の妾
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
甥
(
おい
)
に代筆を頼もうと思ったが、せっかくあげるのに自分でかかなくっちゃ、坊っちゃんに済まないと思って、わざわざ
下
(
し
)
たがきを一返して、それから清書をした。
坊っちゃん
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
われから
下
(
し
)
タ
手
(
て
)
に出るなどは宗家の威を損ずるなどとは思ってもみず、ただ温厚な老人が行けば、
下手
(
へた
)
な
破綻
(
はたん
)
はして来まいと、憲房に嘱したあとはもう忘れ顔なのである。
私本太平記:07 千早帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
彼女はあわててそれらの物を
鸞帯
(
らんたい
)
(胴巻)へおしこみ、腹の下に抱いて、そら寝入りをつかっていた。もちろん、その足音は、宋江だった。
悄然
(
しょうぜん
)
として、しかも
下
(
し
)
タ
手
(
て
)
に
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
そこは階段を
上
(
のぼ
)
らない津田の想像で判断するよりほかに
途
(
みち
)
はないとして、今聴えた障子の音の
出所
(
でどころ
)
は、一番階段に近い室、すなわち
下
(
し
)
たから見える壁のすぐ
後
(
うしろ
)
に違なかった。
明暗
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
弟の、弟らしい
気色
(
けしき
)
ばンだ反撥ぶりを、高氏は微笑に見つつ、
下
(
し
)
タ
手
(
て
)
に言った。
私本太平記:02 婆娑羅帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
それが間違ってる。君等は義経が
鵯越
(
ひよどりごえ
)
を
落
(
お
)
としたことだけを心得て、義経でさえ下を向いて下りるのだから猫なんぞは無論
下
(
し
)
た向きでたくさんだと思うのだろう。そう
軽蔑
(
けいべつ
)
するものではない。
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
下
常用漢字
小1
部首:⼀
3画
“下”を含む語句
上下
下手
下婢
足下
目下
下女
下袴
地下
放下
直下
下流
下々
下男
垂下
閣下
樹下
天下
下僕
御下
見下
...