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下
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くだ
ふりがな文庫
“
下
(
くだ
)” の例文
太古
(
たいこ
)
遺跡
(
ゐせき
)
の
發掘
(
はつくつ
)
に、
初
(
はじ
)
めて
余
(
よ
)
が
手
(
て
)
を
下
(
くだ
)
したのは、
武藏
(
むさし
)
の
權現臺
(
ごんげんだい
)
である。それは
余
(
よ
)
の
品川
(
しながは
)
の
宅
(
たく
)
から
極
(
きは
)
めて
近
(
ちか
)
い、
荏原郡
(
えばらぐん
)
大井
(
おほゐ
)
の
小字
(
こあざ
)
の
事
(
こと
)
。
探検実記 地中の秘密:02 権現台の懐古
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
このこと、急務にあらざるに似たりといえども、にわかに弁ずべからざるものなれば、早く手を
下
(
くだ
)
さざれば、その全成を期しがたし。
国楽を振興すべきの説
(新字新仮名)
/
神田孝平
(著)
ハツ/\
何
(
ど
)
うも
御親切
(
ごしんせつ
)
に
有難
(
ありがた
)
う
存
(
ぞん
)
じます、
何卒
(
どうか
)
貴方
(
あなた
)
お
宅
(
たく
)
へ
帰
(
かへ
)
つて
下
(
くだ
)
さいまし。金「
帰
(
かへ
)
らんでも
宜
(
い
)
いからお
喫
(
あが
)
りな、
私
(
わつし
)
の見て
居
(
ゐ
)
る
前
(
めえ
)
で。 ...
黄金餅
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
高山から飛越国境の蟹寺までの間、二十里ばかり、宮川は
奔馬
(
ほんば
)
のように急勾配の渓底を駆け
下
(
くだ
)
っている。恐ろしいほど荒い川である。
雪代山女魚
(新字新仮名)
/
佐藤垢石
(著)
が、不幸にも彼の日記はちょうど最後の打撃を受ける一日前に終っている。ただ前後の事情により、大体の
推測
(
すいそく
)
は
下
(
くだ
)
せぬこともない。
馬の脚
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
▼ もっと見る
下
(
くだ
)
らなく遊んでいるより魚でも釣って来いッてネ。僕下らなく遊んでいたんじゃない、学校の復習や宿題なんかしていたんだけれど。
蘆声
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
「いやいや、」と
鳥
(
とり
)
が
言
(
い
)
った。「ただじゃア、二
度
(
ど
)
は、
歌
(
うた
)
いません。それとも、その
石臼
(
いしうす
)
を
下
(
くだ
)
さるなら、もう一
度
(
ど
)
、
歌
(
うた
)
いましょう。」
杜松の樹
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
中でもチェリーの中毒症状は殆んど
致命的
(
ちめいてき
)
だと診断を
下
(
くだ
)
された。しかし一体誰が、丘田医師のところからヘロインを盗み出したのだ。
ゴールデン・バット事件
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
で、
貴方
(
あなた
)
は
好
(
よ
)
い
時代
(
じだい
)
が
來
(
こ
)
やうと
濟
(
すま
)
してもゐられるでせうが、いや、
私
(
わたくし
)
の
言
(
い
)
ふことは
卑
(
いやし
)
いかも
知
(
し
)
れません、
笑止
(
をか
)
しければお
笑
(
わら
)
ひ
下
(
くだ
)
さい。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
下
(
くだ
)
れる世に立って、わが真を貫徹し、わが善を
標榜
(
ひょうぼう
)
し、わが美を提唱するの際、
拖泥帯水
(
たでいたいすい
)
の
弊
(
へい
)
をまぬがれ、
勇猛精進
(
ゆうもうしょうじん
)
の
志
(
こころざし
)
を固くして
野分
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
というまでにも、正成は
脚下
(
きゃっか
)
の陣へ、一令だに
下
(
くだ
)
してはいなかったが、心もからだも自分と一つものにそれを見ることができていた。
私本太平記:12 湊川帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「これはすべて
天照大神
(
あまてらすおおかみ
)
のおぼしめしである。また、
底筒男命
(
そこつつおのみこと
)
、
中筒男命
(
なかつつおのみこと
)
、
上筒男命
(
うわつつおのみこと
)
の三人の神も、いっしょに申し
下
(
くだ
)
しているのだ」
古事記物語
(新字新仮名)
/
鈴木三重吉
(著)
將軍樣
(
しやうぐんさま
)
より其方へ
下
(
くだ
)
さるゝ金子なれば有難く
頂戴
(
ちやうだい
)
致されよとて渡し
更
(
あらた
)
めて申けるは當將軍樣には加納將監方にて御成長遊ばし
御幼名
(
ごえうみやう
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
酷
(
ひど
)
く剛情を張るような事があれば、父母の顔色を
六
(
むず
)
かしくして睨む位が頂上で、
如何
(
いか
)
なる場合にも手を
下
(
くだ
)
して
打
(
うっ
)
たことは一度もない。
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
あゝ
何
(
なに
)
も
御存
(
ごぞん
)
じなしに
彼
(
あ
)
のやうに
喜
(
よろこ
)
んでお
出遊
(
いであそ
)
ばす
物
(
もの
)
を、
何
(
ど
)
の
顏
(
かほ
)
さげて
離縁状
(
りゑんじよう
)
もらふて
下
(
くだ
)
されと
言
(
い
)
はれた
物
(
もの
)
か、
叱
(
し
)
かられるは
必定
(
ひつぢよう
)
十三夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
ふいと
立
(
た
)
つて、「
一所
(
いつしよ
)
に
來
(
き
)
な。」で、
通
(
とほり
)
へ
出
(
で
)
て、
右
(
みぎ
)
の
濱野屋
(
はまのや
)
で、
御自分
(
ごじぶん
)
、めい/\に
似合
(
にあ
)
ふやうにお
見立
(
みた
)
て
下
(
くだ
)
すつたものであつた。
春着
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
下
(
くだ
)
らん何んで相島は時々あゝ平凡になるんだらうと考へながら彼れの心は今迄で熱烈に彼れを捕へて居た希臘の悲劇に飛んで居る。
半日
(旧字旧仮名)
/
有島武郎
(著)
その
代
(
か
)
わり一つお
願
(
ねが
)
いがあります。どうぞくすのきで
舟
(
ふね
)
をこしらえて、
水
(
みず
)
をいっぱい
入
(
い
)
れて、その中にささの
葉
(
は
)
を
浮
(
う
)
かべて
下
(
くだ
)
さい。
雷のさずけもの
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
私は常に言うのである、「選挙権は陛下が国民に
下
(
くだ
)
し給える鍵である」と。
然
(
しか
)
るに国民はその鍵を
抛棄
(
なげすて
)
て顧みぬとは何事であるか。
選挙人に与う
(新字新仮名)
/
大隈重信
(著)
船頭は
竿
(
さを
)
を弓のやうに張つて、長い
船縁
(
ふなべり
)
を往つたり来たりした。
竿
(
さを
)
を当てる
襦袢
(
じゆばん
)
が
処々
(
ところどころ
)
破れて居た。
一竿
(
ひとさを
)
毎に船は段々と
下
(
くだ
)
つて行つた。
朝
(新字旧仮名)
/
田山花袋
(著)
スサノヲの命は、かようにして天の世界から
逐
(
お
)
われて、
下界
(
げかい
)
へ
下
(
くだ
)
つておいでになり、まず食物をオホゲツ姫の神にお求めになりました。
古事記:03 現代語訳 古事記
(旧字新仮名)
/
太安万侶
、
稗田阿礼
(著)
湖龍斎が全盛期の豊艶なる美人と
下
(
くだ
)
つて清長の肉付よき実感的なる美人の浴後裸体図等に至つては
漫
(
そぞろ
)
に
富本
(
とみもと
)
の曲調を忍ばしむる処あり。
江戸芸術論
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
井戸
(
いど
)
のことは、もうお
願
(
ねが
)
いしません。またどこか、ほかの
場所
(
ばしょ
)
をさがすとします。ですから、あなたはどうぞ、
死
(
し
)
なないで
下
(
くだ
)
さい。
牛をつないだ椿の木
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
心ここにあらざれば
如何
(
いか
)
なる美味も
喉
(
のんど
)
を
下
(
くだ
)
らず、今や
捕吏
(
ほり
)
の来らんか、今や爆発の
響
(
ひびき
)
聞えん
乎
(
か
)
と、三十分がほどを
千日
(
せんにち
)
とも待ち
詫
(
わ
)
びつ
妾の半生涯
(新字新仮名)
/
福田英子
(著)
ぢゃによって、お
恕
(
ゆる
)
しなされ、
斯
(
か
)
う
速
(
はや
)
う
靡
(
なび
)
いたをば
浮氣
(
うはき
)
ゆゑと
思
(
おも
)
うて
下
(
くだ
)
さるな、
夜
(
よる
)
の
暗
(
やみ
)
に
油斷
(
ゆだん
)
して、つい
下心
(
したごゝろ
)
を
知
(
し
)
られたゝめぢゃ。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
というのは、この事件が藩中の評判となり、主君の耳にもきこえて、その笛というのを一度みせてくれという上意が
下
(
くだ
)
ったことである。
青蛙堂鬼談
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
若
(
も
)
しもあなたのような
優
(
や
)
さしい
御方
(
おかた
)
が
最初
(
さいしょ
)
からお
世話
(
せわ
)
をして
下
(
くだ
)
さったら、どんなにか
心強
(
こころづよ
)
いことであったでございましたろう……。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
其處
(
そこ
)
に
何者
(
なにもの
)
かゞ
居
(
を
)
るに
相違
(
さうゐ
)
ない、
人
(
ひと
)
か、
魔性
(
ましやう
)
か、
其樣
(
そん
)
な
事
(
こと
)
は
考
(
かんが
)
へて
居
(
を
)
られぬ、
兎
(
と
)
に
角
(
かく
)
探險
(
たんけん
)
と
覺悟
(
かくご
)
したので、そろ/\と
丘
(
をか
)
を
下
(
くだ
)
つた。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
ええ、又唯今程は格別に御茶料を
下
(
くだ
)
し置れまして、
甚
(
はなは
)
だ恐入りました儀で、
難有
(
ありがた
)
う存じまして、厚く御礼を申上げまするで御座います。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
誰が言い出すとなく言い出し、誰が同意するとなく同意して、車を回したのは、その先の四つ角を通り過ぎ坂道を
下
(
くだ
)
りかかった時だった。
シェイクスピアの郷里
(新字新仮名)
/
野上豊一郎
(著)
幼児
(
をさなご
)
たちは
皆
(
みな
)
十字架
(
クルス
)
を
背負
(
しよ
)
つて、
主
(
しゆ
)
の
君
(
きみ
)
に
仕
(
つか
)
へ
奉
(
たてまつ
)
る。してみるとその
体
(
からだ
)
も
主
(
しゆ
)
の
御体
(
おんからだ
)
、あたしに
分
(
わ
)
けて
下
(
くだ
)
さらなかつたその
御体
(
おんからだ
)
だ。
癩病やみの話
(新字旧仮名)
/
マルセル・シュウォッブ
(著)
炭焼
(
すみや
)
きじいさんの、
孫
(
まご
)
の
秀吉
(
ひできち
)
は、よく
祖父
(
そふ
)
の
手助
(
てだす
)
けをして、
山
(
やま
)
から
俵
(
たわら
)
を
運
(
はこ
)
ぶために、
村端
(
むらはずれ
)
の
坂道
(
さかみち
)
を
上
(
のぼ
)
ったり、
下
(
くだ
)
ったりしました。
しいたげられた天才
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
煙草屋
(
たばこや
)
へ二町、湯屋へ三町、行きつけの
床屋
(
とこや
)
へも五六町はあって、どこへ
用達
(
ようたし
)
に出かけるにも坂を
上
(
のぼ
)
ったり
下
(
くだ
)
ったりしなければならない。
嵐
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
艸木の
実
(
み
)
の
円
(
まろき
)
をうしなはざるも気中に
生
(
しやう
)
ずるゆゑ也。雲
冷際
(
れいさい
)
にいたりて雨とならんとする時、
天寒
(
てんかん
)
甚しき時は
雨
(
あめ
)
氷
(
こほり
)
の
粒
(
つぶ
)
となりて
降
(
ふ
)
り
下
(
くだ
)
る。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
下
(
くだ
)
るわ、/\、/\。
流
(
なが
)
れは
何處
(
どこ
)
まで
行
(
い
)
つても
盡
(
つ
)
きないのかしら?『
今
(
いま
)
までに
私
(
わたし
)
は
幾
(
いく
)
哩
(
マイル
)
落
(
お
)
ちたかしら?』と
愛
(
あい
)
ちやんは
聲高
(
こわだか
)
に
云
(
い
)
ひました。
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
昭和二年
(
しようわにねん
)
、
大噴火
(
だいふんか
)
をなしたときも
噴火口
(
ふんかこう
)
から
流
(
なが
)
れ
出
(
で
)
る
鎔岩
(
ようがん
)
が、
恰
(
あだか
)
も
溪水
(
たにみづ
)
の
流
(
なが
)
れのように
一瀉千里
(
いつしやせんり
)
の
勢
(
いきほひ
)
を
以
(
もつ
)
て
駈
(
か
)
け
下
(
くだ
)
つたのである。
火山の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
それを私は、道を間違えて、その辺で東南に
下
(
くだ
)
るところを、景色のいい回りの山に
騙
(
だま
)
されて西南の方角へ踏み入っていたのです。
墓が呼んでいる
(新字新仮名)
/
橘外男
(著)
なんて教えて
下
(
くだ
)
すッたんだけど、まさか、こんな洗い
曬
(
ざら
)
した着物五拾銭も借さないでしょうのに、私とても
淋
(
さび
)
しくなってしまった
魚の序文
(新字新仮名)
/
林芙美子
(著)
などと
年甲斐
(
としがひ
)
もなく
男
(
をとこ
)
一
匹
(
ぴき
)
がそんな
下
(
くだ
)
らないことを
考
(
かんが
)
へたりするのも、
麻雀
(
マアジヤン
)
に
苦勞
(
くらう
)
した
人間
(
にんげん
)
でなければ
分
(
わか
)
らない
味
(
あぢ
)
かも
知
(
し
)
れない。
麻雀を語る
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
この
八月
(
はちがつ
)
の
十五日
(
じゆうごにち
)
には
天
(
てん
)
から
迎
(
むか
)
への
者
(
もの
)
が
來
(
く
)
ると
申
(
まを
)
してをりますが、その
時
(
とき
)
には
人數
(
にんず
)
をお
遣
(
つか
)
はしになつて、
月
(
つき
)
の
都
(
みやこ
)
の
人々
(
ひと/″\
)
を
捉
(
つかま
)
へて
下
(
くだ
)
さいませ
竹取物語
(旧字旧仮名)
/
和田万吉
(著)
「そうよ。おまけにこいつァ、ただの
女
(
おんな
)
の
爪
(
つめ
)
じゃァねえぜ。
当時
(
とうじ
)
江戸
(
えど
)
で、一といって二と
下
(
くだ
)
らねえといわれてる、
笠森
(
かさもり
)
おせんの
爪
(
つめ
)
なんだ」
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
私は諸戸が持って来てくれたマッチを懐中すると、しっかりと縄を掴んで、井戸端へ足をかけて、少しずつ真暗な地底へと
下
(
くだ
)
って行った。
孤島の鬼
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
いかさまこれならば
伏見
(
ふしみ
)
から船でお
下
(
くだ
)
りになってそのまま釣殿の
勾欄
(
こうらん
)
の下へ
纜
(
ともづな
)
をおつなぎになることも出来、都との往復も自由であるから
蘆刈
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
それから四時過ぎやや日蔭の出来るのを待って、九州ホテルに
暇
(
いとま
)
を告げ、
園
(
その
)
さんと共に島原に
下
(
くだ
)
った。
然
(
しか
)
しそれは雲仙と別れたのではない。
雲仙岳
(新字新仮名)
/
菊池幽芳
(著)
将校は不審さうに眉を
顰
(
ひそ
)
めて、それを読み
下
(
くだ
)
してゐたが、暫くすると腹の底から
揺
(
ゆす
)
り上げるやうに笑ひ出した。手紙にはかう書いてあつた。
茶話:04 大正七(一九一八)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
と。
鮑叔
(
はうしゆく
)
既
(
すで
)
に
管仲
(
くわんちう
)
を
進
(
すす
)
め、
身
(
み
)
を
以
(
もつ
)
て
之
(
これ
)
に
下
(
くだ
)
る。((鮑叔ノ))
子孫
(
しそん
)
世
(
よよ
)
齊
(
せい
)
に
祿
(
ろく
)
せられ、
封邑
(
ほういふ
)
を
有
(
たも
)
つ
者
(
もの
)
十
餘世
(
よせい
)
、
常
(
つね
)
に
名大夫
(
めいたいふ
)
たり。
国訳史記列伝:02 管晏列伝第二
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
ところが五年目に突然
此
(
この
)
手紙、何事かと驚いて読み
下
(
くだ
)
すと
其
(
その
)
意味は——お別れしてから種々の
運命
(
め
)
に
遇
(
あつ
)
た
末
(
すゑ
)
今は
或
(
ある
)
男と夫婦同様になつて居る
節操
(新字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
「わたしはもう六十年も山を
下
(
くだ
)
ったことがないのに、あいつがとんだおしゃべりをしたので、また浮世へ引き出されるのか」
世界怪談名作集:18 牡丹灯記
(新字新仮名)
/
瞿佑
(著)
これから、ゐもりの黒焼屋などへ薬を買ひに行かねばならないことが、
下
(
くだ
)
らない道草の気がしてイヤでイヤでならなかつた。
イボタの虫
(新字旧仮名)
/
中戸川吉二
(著)
私たちの
軽舟
(
けいしゅう
)
は急流に乗って、まだ
大円日
(
だいえんじつ
)
の金の光輝が十方に放射する、その夕焼けの真近をまたたく間に走り
下
(
くだ
)
って来た。
木曾川
(新字新仮名)
/
北原白秋
(著)
下
常用漢字
小1
部首:⼀
3画
“下”を含む語句
上下
下手
下婢
足下
目下
下女
下袴
地下
放下
直下
下流
下々
下男
垂下
閣下
樹下
天下
下僕
御下
見下
...