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さ
ふりがな文庫
“
下
(
さ
)” の例文
細
(
ほそ
)
い
大根
(
だいこ
)
を三四
本
(
ほん
)
ぶら
下
(
さ
)
げて、
今日
(
けふ
)
は
御馳走
(
ごちそう
)
を
買
(
か
)
つて
來
(
き
)
たと
云
(
い
)
つて、それを
宜道
(
ぎだう
)
に
煑
(
に
)
てもらつて
食
(
く
)
つた。
宜道
(
ぎだう
)
も
宗助
(
そうすけ
)
も
其
(
その
)
相伴
(
しやうばん
)
をした。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
年
(
とし
)
ちゃんは、
走
(
はし
)
っていって、どこからか
米俵
(
こめだわら
)
の
空
(
あ
)
いたのを
下
(
さ
)
げてきました。
原
(
はら
)
に
捨
(
す
)
ててあったとみえて、
俵
(
たわら
)
は
霜
(
しも
)
でぬれていました。
雪の降った日
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
いづれも模造の品物を並べた
後
(
うしろ
)
一面、金砂子の鳥の子紙を張つた仕切壁に、紅葉山人の俳句短冊二枚を入れた
総
(
ふさ
)
つきの雲板をつり
下
(
さ
)
げ
来訪者
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
とさけびましたが、もう
追
(
お
)
っつきませんでした。
両方
(
りょうほう
)
のほおへ二つ
瘤
(
こぶ
)
をぶら
下
(
さ
)
げて、おいおい
泣
(
な
)
きながら、山を
下
(
くだ
)
って行きました。
瘤とり
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
あわてて
枕許
(
まくらもと
)
から
引
(
ひ
)
き
下
(
さ
)
がったおせんの
眼
(
め
)
に、
夜叉
(
やしゃ
)
の
如
(
ごと
)
くに
映
(
うつ
)
ったのは、
本多信濃守
(
ほんだしなののかみ
)
の
妹
(
いもうと
)
お
蓮
(
れん
)
の
剥
(
は
)
げるばかりに
厚化粧
(
あつげしょう
)
をした
姿
(
すがた
)
だった。
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
▼ もっと見る
はあと
嘉十
(
かじふ
)
もこつちでその
立派
(
りつぱ
)
な
太陽
(
たいやう
)
とはんのきを
拝
(
おが
)
みました。
右
(
みぎ
)
から三ばん
目
(
め
)
の
鹿
(
しか
)
は
首
(
くび
)
をせはしくあげたり
下
(
さ
)
げたりしてうたひました。
鹿踊りのはじまり
(新字旧仮名)
/
宮沢賢治
(著)
へゝい、お
二人
(
ふたり
)
づれで。——
旦那様
(
だんなさま
)
は、
洋服
(
やうふく
)
で、それ、
絵
(
ゑ
)
を
描
(
か
)
く
方
(
かた
)
が、こゝへぶら
下
(
さ
)
げておいでなさる、あの
器械
(
きかい
)
を
持
(
も
)
つて
居
(
ゐ
)
らしつけえ。
続銀鼎
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
お
宮
(
みや
)
というものは、あれはただお
賽銭
(
さいせん
)
を
上
(
あげ
)
げて、
拍手
(
かしわで
)
を
打
(
う
)
って、
首
(
かうべ
)
を
下
(
さ
)
げて
引
(
ひ
)
きさがる
為
(
た
)
めに
出来
(
でき
)
ている
飾物
(
かざりもの
)
ではないようでございます。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
よくも
検
(
しら
)
べず
下
(
さ
)
げ
渡
(
わた
)
したもので、引取人の乙吉が生れつきの粗忽者であることを知らなかったせいであると、
当直
(
とうちょく
)
は断定した。
赤外線男
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
硝子の入れものを糸で
下
(
さ
)
げて、悄んぼりと歸つて來る。私は二人がより早く近づき得るために、こちらからも歩いて行つた。
金魚
(旧字旧仮名)
/
鈴木三重吉
(著)
……天狗が乘りよるわいとおもてると、何んや家根の眞ん中に穴があいて、
生々
(
なま/\
)
しい人間の手がプランと
下
(
さ
)
がつた。………
太政官
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
相場
(
さうば
)
が
下
(
さ
)
げ
氣味
(
ぎみ
)
の
時
(
とき
)
にやうつかりすつと
損物
(
そんもの
)
だかんな、なんでも
百姓
(
ひやくしやう
)
して
穀
(
こく
)
積
(
つ
)
んで
置
(
お
)
く
者
(
もの
)
が一
等
(
とう
)
だよ、
卵拾
(
たまごひろ
)
ひもなあ、
赤痢
(
せきり
)
でも
流行
(
はや
)
つて
來
(
き
)
てな
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
殺したに相違は
有舞
(
あるまひ
)
なと
問詰
(
とひつめ
)
られしかば段右衞門はハツと首を
下
(
さ
)
げ
御意
(
ぎよい
)
の通り鈴ヶ森に於て三度飛脚の彌兵衞を殺し金子を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
下
(
さ
)
げての
詫
(
わび
)
ごと
何
(
なん
)
としてするべきならずよしや
膝
(
ひざ
)
を
屈
(
ま
)
げればとて
我親
(
わがおや
)
決
(
けつ
)
して
肯
(
きゝい
)
れはなすまじく
乞食
(
こつじき
)
非人
(
ひにん
)
と
落魄
(
おちぶ
)
るとも
新田如
(
につたごと
)
きに
此口
(
このくち
)
腐
(
くさ
)
れても
助
(
たす
)
けを
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
のみならず彼の左右には小さい従兄の娘たちも二人、彼に手をひかれたまま、時々取ってつけたようにちょっとお
下
(
さ
)
げの頭を下げたりしていた。………
冬
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
と、
蝋燭
(
ろふそく
)
の火を
下
(
さ
)
げて身を
屈
(
かゞ
)
めた
途端
(
とたん
)
に、
根太板
(
ねだいた
)
の上の或物は
一匹
(
いつぴき
)
の白い
蛇
(
へび
)
に成つて、するすると
朽
(
く
)
ち
重
(
かさな
)
つた
畳
(
たヽみ
)
を
越
(
こ
)
えて
消
(
き
)
え去つた。
刹那
(
せつな
)
、貢さんは
蓬生
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
(著)
それは
形
(
かたち
)
が
小
(
ちひ
)
さく、また
腰
(
こし
)
に
下
(
さ
)
げた
飾
(
かざ
)
り
物
(
もの
)
も
小
(
ちひ
)
さく
可愛
(
かわい
)
らしいので、
多分
(
たぶん
)
王樣
(
おうさま
)
の
子供
(
こども
)
のお
墓
(
はか
)
だらうと
想像
(
そう/″\
)
されます。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
そうして、露わな剣を
跳
(
は
)
ねている兄の脇腹へ突き刺した。反耶は
呻
(
うめ
)
きながら刺された剣を握って立ち上ろうとした。が、反絵は再び彼の胸を
斬
(
き
)
り
下
(
さ
)
げた。
日輪
(新字新仮名)
/
横光利一
(著)
例
(
たと
)
へば
日比谷公園
(
ひゞやこうえん
)
横
(
よこ
)
の
道路
(
どうろ
)
や、
青山赤坂通
(
あをやまあかさかどほ
)
りなどに
植
(
う
)
ゑてある
鈴
(
すゞ
)
を
下
(
さ
)
げたような
實
(
み
)
のなる
並木樹
(
なみきぎ
)
として
立派
(
りつぱ
)
なすゞかけの
木
(
き
)
は、
明
(
あか
)
るい
淡緑色
(
たんりよくしよく
)
をしてゐます。
森林と樹木と動物
(旧字旧仮名)
/
本多静六
(著)
さうでもないと、默つて一禮して、お膳を
下
(
さ
)
げてもらうといつた、お行儀はよいが、世の中のことなんにも知らない、
空々寂々
(
くう/\じやく/\
)
のあんぽんたんであつたのだ。
日本橋あたり
(旧字旧仮名)
/
長谷川時雨
(著)
大岡様のお眼がねに添うあっしだ、ちゃんとこのとおり、出羽様のお
下
(
さ
)
げ金といっしょに胴巻きへ包んで——
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
それにおうじて、あなたこなたの
家
(
うち
)
から、ワラワラワラ
馳
(
か
)
けだしてくる。みんな同じ
下
(
さ
)
げがみの少女、みんな同じ年ごろの少女、みんな
凜々
(
りり
)
しい
紅頬
(
こうきょう
)
の少女。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
実際その花はちょうど
錨
(
いかり
)
を
下
(
さ
)
げたようなおもしろい姿を
呈
(
てい
)
しているので、この草を庭に
栽
(
う
)
えるか、あるいは
盆栽
(
ぼんさい
)
にしておき、花を咲かすと、すこぶる
趣
(
おもむき
)
がある。
植物知識
(新字新仮名)
/
牧野富太郎
(著)
振返
(
ふりかえ
)
れば
胸
(
むね
)
に
光
(
ひか
)
る
徽章
(
きしょう
)
やら、
勲章
(
くんしょう
)
やらを
下
(
さ
)
げた
男
(
おとこ
)
が、ニヤリとばかり
片眼
(
かため
)
をパチパチと、
自分
(
じぶん
)
を
見
(
み
)
て
笑
(
わら
)
う。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
「いよいよもって
下
(
さ
)
がりましたな。下がったついでに食い物の詮議だ。ぼらにかれいにあさりなどが、そろそろしゅんにはいりましたな。
鳩飯
(
はとめし
)
などは最もおつで」
名人地獄
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
これを
捕
(
とら
)
える子供らが「オボー三尺
下
(
さ
)
ンがれよ」という、極めて幽暗な唄を歌ったと記してあった。
綺堂むかし語り
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
「御覽の通り、頸には、絞め殺した時の
紐
(
ひも
)
の
跡
(
あと
)
が付いて居るが、それで見ると、刀の
下
(
さ
)
げ
緒
(
を
)
か前掛の紐か、——兎に角、恐ろしく丈夫な一風
編
(
あ
)
み方の變つた
眞田紐
(
さなだひも
)
だ」
銭形平次捕物控:020 朱塗りの筐
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
よし、とばかり刀の
下
(
さ
)
げ
緒
(
お
)
をとって
襷
(
たすき
)
にかけ、
袴
(
はかま
)
の
股立
(
ももだ
)
ちを取りながら先方の浪人を見ると、その身構えがまるで
素人
(
しろうと
)
だ。掛け声勇ましくこちらは飛び込んで行った。
夜明け前:02 第一部下
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
口
(
くち
)
では
意志
(
ゐし
)
の
自由
(
じゆう
)
だとか、
個人
(
こじん
)
の
權威
(
けんゐ
)
だとか
立派
(
りつぱ
)
なことは云ツてゐるものゝ、
生活
(
せいくわつ
)
の
爲
(
た
)
めには
心
(
こゝろ
)
にもない
業務
(
ぎやうむ
)
を取ツたり、
下
(
さ
)
げなくても可い頭も下げなければならない。
虚弱
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
渡
(
わた
)
りは二十間あまり、橋の
広
(
ひろ
)
さは三尺にたらず、
欄杆
(
らんかん
)
はもとより作らず、橋を渡りて
対
(
むか
)
ひの岸に
藤綱
(
ふぢづな
)
を岸の大木にくゝし
下
(
さ
)
げてあり。
之
(
これ
)
に
縋
(
すが
)
りて岸にのぼるたよりとす。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
「おい
河野
(
かうの
)
‥‥」と、
私
(
わたし
)
は
變
(
へん
)
な
心細
(
こころほそ
)
さと
寂
(
さび
)
しさを
意識
(
いしき
)
して、
右手
(
みぎて
)
を
振
(
ふ
)
り
向
(
む
)
いて
詞
(
ことば
)
を
掛
(
か
)
けたが、
河野
(
かうの
)
は
答
(
こた
)
へなかつた。
首
(
くび
)
をダラリと
前
(
まへ
)
に
下
(
さ
)
げて、
彼
(
かれ
)
は
眠
(
ねむ
)
りながら
歩
(
ある
)
いてゐた。
一兵卒と銃
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
主が年の頃は十七八になりもやせん、身には薄色に草模樣を染めたる
小袿
(
こうちぎ
)
を着け、
水際
(
みづぎは
)
立ちし
額
(
ひたひ
)
より
丈
(
たけ
)
にも餘らん
濡羽
(
ぬれは
)
の
黒髮
(
くろかみ
)
、肩に
振分
(
ふりわ
)
けて
後
(
うしろ
)
に
下
(
さ
)
げたる姿、優に氣高し。
滝口入道
(旧字旧仮名)
/
高山樗牛
(著)
雨上りの夜の天地は
濃
(
こ
)
い
墨色
(
すみいろ
)
の中にたっぷり水気を
溶
(
とか
)
して、
艶
(
つや
)
っぽい
涼味
(
りょうみ
)
が
潤沢
(
じゅんたく
)
だった。
下
(
さ
)
げ
汐
(
しお
)
になった
前屈
(
まえかが
)
みの櫓台の周囲にときどき右往左往する
若鰡
(
わかいな
)
の背が星明りに
閃
(
ひらめ
)
く。
渾沌未分
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
『
英語
(
えいご
)
で
云
(
い
)
ひ
給
(
たま
)
へ!』と
云
(
い
)
つて
小鷲
(
こわし
)
は、『そんな
長
(
なが
)
ッたらしい
事
(
こと
)
は
半分
(
はんぶん
)
も
解
(
わか
)
らない、
幾
(
いく
)
ら
云
(
い
)
つたつて
駄目
(
だめ
)
だ、
何
(
いづ
)
れも
信
(
しん
)
ずるに
足
(
た
)
らん!』
云
(
い
)
つて
微笑
(
びせう
)
を
秘
(
かく
)
すために
頭
(
あたま
)
を
下
(
さ
)
げました。
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
切り
下
(
さ
)
げの老婦人が一人、寺の片隅に居るだけで、塗り骨のまいら戸のある玄関から庭に面した部屋々々まで、全部を或る役人に貸して居るので、そこの子供が私の友達であった。
こがらし:――南駅余情――
(新字新仮名)
/
岩本素白
(著)
「田賣らうにも、
値
(
ね
)
が
下
(
さ
)
がつてるし、第一けふ
日
(
び
)
は不景氣で買ひ手があろまい。」
「鱧の皮 他五篇」解説
(旧字旧仮名)
/
宇野浩二
(著)
松本がいうと、葉撰部のお
下
(
さ
)
げにしたまだ子供子供した一人が、早口で
喋
(
しゃ
)
べった。
工場新聞
(新字新仮名)
/
徳永直
(著)
私に
下
(
さ
)
げて下さい。葬儀会社の手へ移して早速葬式の準備をしたいと思います
土から手が
(新字新仮名)
/
牧逸馬
(著)
忘られない様な見開いた眼と長い「えり足」を持って居る人だったけれ共横から見る唇がたるんでシまりなく
下
(
さ
)
がって居たので一目見ただけで千世子の心の喜びはあとかたもなく消えると
千世子(二)
(新字新仮名)
/
宮本百合子
(著)
読
(
よ
)
み
上
(
あ
)
げられた
者
(
もの
)
は、
一人々々
(
ひとり/\
)
検疫医
(
けんえきい
)
の
列
(
なら
)
んだ
段階子
(
だんばしご
)
の
下
(
した
)
を
通
(
とほ
)
つて
上
(
うへ
)
へ
出
(
で
)
て
行
(
ゆ
)
く。『ミストル・アサヤーマ』。「ヤ」で
調子
(
てうし
)
を
上
(
あ
)
げて
少
(
すこ
)
し
引
(
ひ
)
ツ
張
(
ぱ
)
つて「マ」で
下
(
さ
)
げる。
成程
(
なるほど
)
山
(
やま
)
のやうに
聞
(
きこ
)
える。
検疫と荷物検査
(新字旧仮名)
/
杉村楚人冠
(著)
島田虎之助の門下で、大石進の故智を学んで、刀を以て
下
(
さ
)
げ
針
(
ばり
)
を突くの精妙を極めていることも知る人は知るであろうが、ここの見物はそんなことは知らず、米友も無論そんなことは知らず。
大菩薩峠:06 間の山の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
二度目には右の肩より
切
(
き
)
り
下
(
さ
)
げたるが、これにてもなお
死絶
(
しにた
)
えずしてあるところへ、
里人
(
さとびと
)
ら驚きて
馳
(
は
)
せつけ倅を
取
(
と
)
り
抑
(
おさ
)
え直に警察官を
呼
(
よ
)
びて
渡
(
わた
)
したり。警官がまだ棒を持ちてある時代のことなり。
遠野物語
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
爺さんは
徳利
(
とくり
)
を
下
(
さ
)
げて、禿頭を日に光らせながら踏板を伝つて行つた。
朝
(新字旧仮名)
/
田山花袋
(著)
土壁の部の深さを六尺位にせしとする者は、先づ地面を四尺計り
堀
(
ほ
)
り
下
(
さ
)
げ、堀り出したる土を以て高さ二尺計りの堤を築き廻らせしならん。堤の一部分には切り開きたる所有り。出入口なるべし。
コロボックル風俗考
(旧字旧仮名)
/
坪井正五郎
(著)
そう
言
(
い
)
って
子家鴨
(
こあひる
)
の
周
(
まわ
)
りに
集
(
あつ
)
まって
来
(
き
)
ました。
子家鴨
(
こあひる
)
はみんなに
頭
(
あたま
)
を
下
(
さ
)
げ、
出来
(
でき
)
るだけ
恭
(
うやうや
)
しい
様子
(
ようす
)
をしてみせましたが、そう
訊
(
たず
)
ねられた
事
(
こと
)
に
対
(
たい
)
しては
返答
(
へんとう
)
が
出来
(
でき
)
ませんでした。
野鴨達
(
のがもたち
)
は
彼
(
かれ
)
に
向
(
むか
)
って
醜い家鴨の子
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
又
(
また
)
反對
(
はんたい
)
に
爲替相場
(
かはせさうば
)
が
騰貴
(
とうき
)
の
道程
(
だうてい
)
にある
場合
(
ばあひ
)
には
日本品
(
にほんひん
)
の
賣値
(
うりね
)
を
下
(
さ
)
げずに
同
(
どう
)
一としておくには
輸入國
(
ゆにふこく
)
の
貨幣買値
(
くわへいかひね
)
を
段々
(
だん/\
)
引上
(
ひきあ
)
げて
高
(
たか
)
く
買
(
か
)
はすことになるのであるから
商賣
(
しやうばい
)
がし
惡
(
にく
)
くなることは
事實
(
じじつ
)
である。
金解禁前後の経済事情
(旧字旧仮名)
/
井上準之助
(著)
早くも食うてしまって出て来たり、さようなら行ってまいります、と肩ぐるみに頭をついと一ツ
下
(
さ
)
げて
煙草管
(
きせる
)
を収め、
壺屋
(
つぼや
)
の
煙草入
(
りょうさげ
)
三尺帯に、さすがは気早き江戸ッ子
気質
(
かたぎ
)
、
草履
(
ぞうり
)
つっかけ門口出づる
五重塔
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
岩崎弥太郎
(
いはさきやたらう
)
さんと
云
(
い
)
ふ
方
(
かた
)
が
入
(
い
)
らツしやいまして、あの
旦那様
(
だんなさま
)
が針の山を
払
(
はら
)
ひ
下
(
さ
)
げて、
其
(
その
)
山を
崩
(
くづ
)
した
土
(
つち
)
で血の池を
埋
(
う
)
めてしまひ、今では
真
(
ま
)
ツ
平
(
たひ
)
らで、
彼処
(
あすこ
)
が公園に
成
(
な
)
りまして、誠に
面白
(
おもしろ
)
うございますよ
明治の地獄
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
中年
(
ちゆうねん
)
の心には
三
(
さん
)
の糸
下
(
さ
)
げて
弾
(
ひ
)
くこそ
東京景物詩及其他
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
お
前
(
まえ
)
の
頭髪
(
かみ
)
を
下
(
さ
)
げておくれ!
ラプンツェル
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
下
常用漢字
小1
部首:⼀
3画
“下”を含む語句
上下
下手
下婢
足下
目下
下女
下袴
地下
放下
直下
下流
下々
下男
垂下
閣下
樹下
天下
下僕
御下
見下
...